摩耶舞薮露愚

日々是口実日記(スパムメールの情報など)

「イクメンで愛妻家」なのに不倫を辞められない男

2019年10月29日 | 男女の心象風景
今日は冷たい雨が降る肌寒い日になっているけれども、明日からはお天気が回復し気温も上がるそうだ。
いずれにしても、気温差が激しいというのは、オレのような年寄りにはこたえるね。

中央官庁では、男性の育休取得推進のため、男性職員もひと月以上育休をとるように慫慂していくそうだ。
男が家事や育児に積極的な参加をしていくことは大変いい傾向だと思うので、こういう試みはどんどん進めてほしい。
「24時間たたかえますか?」みたいなことをいってワーカホリックになっていた頃とは時代が違うし、今はむしろ、家庭を大切にするダンナの評価が(女性の間では)高まってきているそうなのだから。
実際、電車でもベビーカーを押しているお父さんの姿をよく見かけるようになったし、小さな子供を連れて歩いているお父さんもたくさんいたりする。
奥さんは助かるだろうし、子供だって嬉しかろう。
「父親・亭主の威厳」みたいな時代遅れの歌を歌っている連中も少なからずいるようだが、子供が巣立ったあとの情景を想像して背筋が寒くなることはないのかな、などと余計なことを考えてしまうね。

それはともかく、ちょっと気になる記事があった。

「イクメンで愛妻家」なのに不倫を辞められない男…理由は「もったいない」!?

え?なんで?
と、不思議に思いつつ、読み進めてみるとこんな箇所があった。

「20歳で結婚したのですが、新婚2年目のときに昔の友人と2年ほど不倫していましたね。趣味の音楽関係の集まりで『実はずっと好きだったんです』なんて言われてしまったのでつい……。だってもったいないじゃないですか。せっかく自分の事を好きな子がいるのに」
と、悪びれる様子もない。不倫中も、奥さんとは「週1回は仲良くしますよ」というから、性欲が強いのかもしれない。その根底にあるのは、若い頃モテなかったがゆえの「もったいない精神」なのだという。
これまでに多くの女性と遊んできたチャラ男系が結婚を機に一切浮気などをしなくなるのに比べ、それまでモテなかったという自覚のある男性ほど、結婚後に浮気をすることが多いのはこの「もったいない精神」ゆえだろう。

なるほどなあ。
うん、確かにそういうことはあるだろうと思う。

誰にでも「モテ期」というものはある。

かく言うこのオレも40代前半にそれは訪れた。

ただ、その頃は山だとか音楽だとか、ほかに熱中するものがあって、それ以外のことに時間を費消するなど到底考えられなかった(仕事も脂がのっていたしね)ので、無念ながらいずれも「未遂」に終わっている。

その後遺症は結構シャレにならず、50歳くらいになって己を顧みることなく「恋がしたい」だの「彼女が欲しい」だのと妄想を抱いたりすると、「もしかすると相手も脈があるかもしれない」なんて突拍子もないことを考えたりするようになったのであった。
無論そんなことはありえようはずもなく、未遂どころか単なる独り相撲で、そうした想いも寂しく潰えたのであった。

いずれも、今振り返ってみれば、最も女の子と付き合いたかった青春時代・独身時代に、そういうココロオドル体験が皆無であったことが要因ではなかったか。

既婚男性というのは、見た目のガッツキ感があまりないせいか、女性に一定の安心感を与えるようだ。

オレも、何度か合コンの員数合わせに付き合ったことがあるが、独身者に機会をより多く与えたいとの思惑から二次会以降の参加を遠慮していた。
にもかかわらず、後日、「もう一度会ってみたい」などと、合コン主催者を通じてアプローチがあったりしたのであった。
もちろん既婚者であることを伝えて謝罪したが、非常に後味の悪い後悔の念を抱いてしまった。

この記事にあるように、そのとき「もったいない」感が強く働いていたら、もしかすると一線を越えた可能性も無きにしも非ず。

理性で踏みとどまったというよりも、罪悪感と、もう一つは、「このオレがそんなにモテるはずはない」という至極まっとうな判断によるものが大きかったのだろうと、今になって振り返ればそう思う。

某文科相の発言ではないが、「身の丈」を知っていた、ということである(笑)
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「親になろうとしてごめんなさい」

2019年10月17日 | 男女の心象風景
このブログもすっかりご無沙汰になってしまった。
どんなつまらないことでも、何らかの文章にしてアップするためにはモチベーションが必要で、つまりそれがずっと枯渇しっぱなし、ということなのである。

パズドラにしても、このところ敷居がどんどん低くなってきているような気がして単に惰性でログインしているだけだし、たまに気分を変えてガチャを回してもスカばっかりと、これに関してもモチベーションは下がりっぱなしだ。
始めたころ(もう7年前になるのか)は、スタミナ回復にも時間がかかったし、各ダンジョンも変なギミックがなかったから、石川五右衛門みたいなドロップモンスターでも結構強さを発揮したものだ。
そういえば、当時のゴッドフェスでは、ワルキューレとかゴーレムとかホーリードラゴンみたいなモンスターまでガチャで出てきていたなあ。
今ではせいぜい希石に交換するくらいしか使い道がないが、初期のころではこいつらでもそれなりにクリアできるダンジョンがあった。

それが現在ではインフレ化がどんどん進み、いわゆる定向進化状態になっている。
オワコンとくさされる所以なのだろうが、ではなんでお前は続けているのだ、と問われると、うーん、やっぱり惰性としかいいようがない。
もう一つの理由としては、一向にパズルが上達しないから。
コンボ縛りがとにかく苦手で、二色陣などにすれば何とかなることもあるが、花嫁ゼラのような「2コンボ追加」といったおまけがないと安心できなかったりする。
盤面でできる限りコンボ数を稼ぐためには結構考えなくてはならず、そのあたりにまだまだ面白さを感じている、というところか。

面白そうなガチャ限モンスターもたくさんあるが、もちろん課金してまでガチャを引こうとは思わない。
依然として無課金なので、その点ではまあ実害はないのであるが。

閑話休題。

「目黒女児虐待死事件」で、両親に一審の判決が出た。

幼い子供、それも必死で親の要求にこたえようとした小さな命を奪った親たちの罪は計り知れないもので、量刑が短いのではないか、などといったコメントも数多く見かける。
まあ、いってみれば「尊属殺人」に近いわけだから、そういう意見が出るのも当然かな。

特に父親の非道なふるまいには同情の余地がない。
彼がやっていたらしい大麻などのクスリの影響もあるのかもしれないが、判決の際の「私が…親になろうとしてごめんなさいという気持ちだ」という言葉に違和感を抱く向きも多かろう。

そんな中、こんな記事があり、考えさせられた。

「親になろうとしてごめんなさい」目黒女児虐待死事件、友人たちが明かした雄大被告の生い立ちと“理想の家族像”

 「報道されていない話だが、優里被告の方が雄大被告に惚れ込んだ。シングルマザーとして夜の仕事をし、大変な日々を送る中、誰もが知っているような企業で働いていた男性が東京からやってきた。仕事もできるし、口も上手い。ある種、自分を厳しい世界から助け出してくれる“白馬の王子“みたいに見えた部分もあるのではないか。そして雄大被告は、優里被告が妊娠した時に結婚して4人で幸せな家庭を作ろうと決心するが、ここで僕が一つのポイントだと考えている出来事が起きる。友人の話では、雄大被告が北海道にいる母親に報告をすると、勘当をするくらいの勢いで“水商売をやっているシングルマザーで、父親が誰かも分からないような連れ子がいる人との結婚は絶対許さない“と猛反対されたという。しかし雄大は反対を押し切って結婚した。周りの人間によれば、雄大被告は“責任感のある人間“。逆に言えば、だからこそ理想的な家庭、みんなが羨むような家庭にして、母親を見返してやろうという思いが出発点になったのではないか。実際、雄大の友人たちによれば、むしろ結愛ちゃんをきちんと育てようとしていたという。土日には県外のテーマパークに連れて行き、欲しがったものは買い与えていた。結愛ちゃんも“お兄ちゃん、お兄ちゃん“と懐いていたようだ」(石井氏)。

飲食店のキャストとボーイという立場から恋愛関係に発展し、子供までできてしまう。
なにゆえに大手通信会社を辞め香川に来たのか詳らかではないが、のちに東京に舞い戻ってからも、決まりかけた仕事がうまくいかなくて結局無職であったことなどから鑑みるに、(友人の証言もあるが)相当プライドの高い男だったのではないか。
堕胎という手法を選ばず、親の反対を押し切ってまで相手のシングルマザーとの結婚に踏み切る。
責任感の強い男、という云い方もできるかもしれないが、いい加減な人間だと人から思われることを極端に恐れていたのかもしれない。

自分の思い描く理想の家族からかけ離れてしまっている理由を、相手の女や幼い継子のせいにして、それを何とか矯正しようとした、そういうことなのか。

あまりに身勝手としかいいようがないが、彼の描く理想の家庭を作れなかった理由が自分にあると考えなかったことに、重要な陥穽があったようにも思う。

プライドの高い人間は、容易に自分の過ちを認めようとしない。
そういう人間を、オレはたくさん見てきた。

 「結愛ちゃんのために高価なランドセルを買ってあげたこともあったし、きちんと学校には行かせるつもりだったようだ。しかし入学が近づく中、自分の思い通りに行かない。友達も言っていたが、非常にプライドが高いので、人に相談することができず、自分で抱え込んでしまう。普通であれば、人に頼む、行政に頼むとなるが、それができない。本人も裁判で言っていたが、どうしていいか分からなくなってしまったのだろう。小学校に入学した後であれば、ある程度は行政とも繋がれるだろうと考えていた節もある。本当に、あと数か月だった」(石井氏)。

プライドは、この場合、一種の見栄のようなものともいえるだろう。

この男は、連れ合いとなった女を自分よりはるかに下の人間とみて支配し矯正しようとしていた。それが善だと信じて疑わなかった。
その自覚があったかどうかは定かではないが、この記事を読んでみての、オレの率直な感想である。
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