「今日はデートと執拗に聞かれる」男性のセクハラ相談増加
記事の内容を読んでみたが、これは昔からよくある話だと思う。
それでも以前は、なんだかんだと相談に乗ってくれる先輩がいたり、そもそもそんな理由で男が悩むのは情けないことだと自分で気持ちを押し込んだりして表面化しなかった、ということなのだろう。
うーむ、なるほど。
特に前の二件は、女性が絡むだけに難しいところだろう。
二番目の件は、冤罪だとすれば深刻だ。その冤罪で女性から「セクハラだ!痴漢行為だ!」と決め付けられること自体、相当のショックだし、ものすごいストレスとなるのに決まっている。
男から体を執拗に触られる、というのも確かに耐え難いことだろうな。
いくら相手が親愛の情を抱いていたとしても、その気もないのにそんなものを押し付けられる方はたまらない。
オレが昔働いていた会社でも、飲み会の席になると自分好みの若い男性社員を自分の側に座らせて無理矢理ディープキスをする、などというトンデモオヤジ部長がいた。
人事権なんかも握っていたから誰も拒めず、多くの犠牲者が出たものだ。
オレは幸いにも、そのオヤジの趣味に会わなかったらしく難を逃れることができたのであるが(^_^;
頭髪のことは、確かに以前は面前でそのことをからかうような不見識なヤツもいたものだが、さすがに昨今は見かけない。
と思っていたのだが、職場によってはそうでもないんだな。
頭髪が薄いとか背が低いとか、そうした身体的な特徴を当人を前にして話題にするのは、いくらなんでもひどいと思う。
漫才師やコメディアンなどは、それをネタに笑いをとろうとしたりしているが、正直にいって、やっぱり痛々しい感じがするものだ。
そのうちに、「メタボ」なんて言葉もセクハラの対象になってくる可能性もあるだろうが、これは自己管理能力の欠如による場合が殆どなのだろうから、表立って「セクハラだ!」と訴えるのには些か躊躇するかもしれない。
考えてみれば、女性に対するセクハラ対策だって、晴野まゆみ氏が1989年に起こした民事訴訟が契機となってガイドラインができ、予防策や対応策が整ってきたのである。
それまで女性が受けてきたセクハラは、恐らく男性が受けているそれなどとは比べ物にならぬほど深刻なものであったはずだ。
セクハラの内容もさることながら、仮に、あまりのひどさに耐え切れなくて上司などの相談をしたとしても、そのころは相談をした女性の方が、退職の慫慂とか不当な異動を強要されて職場に居辛くなり、結局やめていくなんてことが普通にあったのだから。
現在は、その規模の大小を問わず、企業は対策委員会や防止委員会を設置しているはずであるし、状況によっては懲戒解雇すらあり得るので、女性に対するセクハラ防止の意識は相当に高まってきていることだろう。
だからこそ、
このように、(1)や(2)のような深刻な悩みも出てくる。
恐らく、セクハラと認定された上での実質的な処分のことよりも、そのような行為をする人間だと思われることの方が耐え難い苦痛なのではないか。
セクハラは、それを受けたとする側がそれを主張すれば、それを行ったとされる側には殆ど反論の余地がない。
従って、冤罪の可能性が全くないわけでもないので、心当たりのない当事者は自己嫌悪の念に苛まれることになるのだろう。
しかし、だからといって、実際にセクハラを受けたと感じている相手方に「そんなつもりはない」と反論してもせん無いことだ。
軽口を叩き合える相手方ならまだしも、大して親しくもない人に不用意な口を利いてしまった段階でアウトなのである。
「息苦しい世の中だ」と慨嘆するのは勝手だが、逆にいえば社会はそのようにして成熟していくものだ、ということもまた言えるのだろう。
いずれにしても、相手が不快だと思うことを言わないように気をつけるのは、社会生活を営んでいく上で最も大切な心構えなのかもしれない。
互いを思いやる心がない世の中こそが、真に「息苦しい世の中」なのだろうから。
自戒を込めて、そう思う。
記事の内容を読んでみたが、これは昔からよくある話だと思う。
それでも以前は、なんだかんだと相談に乗ってくれる先輩がいたり、そもそもそんな理由で男が悩むのは情けないことだと自分で気持ちを押し込んだりして表面化しなかった、ということなのだろう。
具体的には、過去に付き合っていた同じ会社の女性が、別の女性社員に性的な噂話を流した。しゃがんでいる女性社員のスカートをのぞいたかのような言われを受けて困っている。ある男性社員から執拗に体を触られる。頭髪の薄さについて悪口を言われ続けている――このような内容だった。徳島県労働局によると、中にはいじめに近い嫌がらせがあり、会社を指導したケースもあったそうだ。
うーむ、なるほど。
特に前の二件は、女性が絡むだけに難しいところだろう。
二番目の件は、冤罪だとすれば深刻だ。その冤罪で女性から「セクハラだ!痴漢行為だ!」と決め付けられること自体、相当のショックだし、ものすごいストレスとなるのに決まっている。
男から体を執拗に触られる、というのも確かに耐え難いことだろうな。
いくら相手が親愛の情を抱いていたとしても、その気もないのにそんなものを押し付けられる方はたまらない。
オレが昔働いていた会社でも、飲み会の席になると自分好みの若い男性社員を自分の側に座らせて無理矢理ディープキスをする、などというトンデモオヤジ部長がいた。
人事権なんかも握っていたから誰も拒めず、多くの犠牲者が出たものだ。
オレは幸いにも、そのオヤジの趣味に会わなかったらしく難を逃れることができたのであるが(^_^;
頭髪のことは、確かに以前は面前でそのことをからかうような不見識なヤツもいたものだが、さすがに昨今は見かけない。
と思っていたのだが、職場によってはそうでもないんだな。
頭髪が薄いとか背が低いとか、そうした身体的な特徴を当人を前にして話題にするのは、いくらなんでもひどいと思う。
漫才師やコメディアンなどは、それをネタに笑いをとろうとしたりしているが、正直にいって、やっぱり痛々しい感じがするものだ。
そのうちに、「メタボ」なんて言葉もセクハラの対象になってくる可能性もあるだろうが、これは自己管理能力の欠如による場合が殆どなのだろうから、表立って「セクハラだ!」と訴えるのには些か躊躇するかもしれない。
考えてみれば、女性に対するセクハラ対策だって、晴野まゆみ氏が1989年に起こした民事訴訟が契機となってガイドラインができ、予防策や対応策が整ってきたのである。
それまで女性が受けてきたセクハラは、恐らく男性が受けているそれなどとは比べ物にならぬほど深刻なものであったはずだ。
セクハラの内容もさることながら、仮に、あまりのひどさに耐え切れなくて上司などの相談をしたとしても、そのころは相談をした女性の方が、退職の慫慂とか不当な異動を強要されて職場に居辛くなり、結局やめていくなんてことが普通にあったのだから。
現在は、その規模の大小を問わず、企業は対策委員会や防止委員会を設置しているはずであるし、状況によっては懲戒解雇すらあり得るので、女性に対するセクハラ防止の意識は相当に高まってきていることだろう。
だからこそ、
「男性からのセクハラ相談は全体の10%です。相談内容は大きく分けて、(1)自分の言動がセクハラではなかったか(2)自分がセクハラの加害者として疑われている(3)セクハラを受けたというものです。いまのところは謝罪で済んでいるケースが多く、専門家を紹介する深刻な事案は少ないです」
このように、(1)や(2)のような深刻な悩みも出てくる。
恐らく、セクハラと認定された上での実質的な処分のことよりも、そのような行為をする人間だと思われることの方が耐え難い苦痛なのではないか。
セクハラは、それを受けたとする側がそれを主張すれば、それを行ったとされる側には殆ど反論の余地がない。
従って、冤罪の可能性が全くないわけでもないので、心当たりのない当事者は自己嫌悪の念に苛まれることになるのだろう。
しかし、だからといって、実際にセクハラを受けたと感じている相手方に「そんなつもりはない」と反論してもせん無いことだ。
軽口を叩き合える相手方ならまだしも、大して親しくもない人に不用意な口を利いてしまった段階でアウトなのである。
「息苦しい世の中だ」と慨嘆するのは勝手だが、逆にいえば社会はそのようにして成熟していくものだ、ということもまた言えるのだろう。
いずれにしても、相手が不快だと思うことを言わないように気をつけるのは、社会生活を営んでいく上で最も大切な心構えなのかもしれない。
互いを思いやる心がない世の中こそが、真に「息苦しい世の中」なのだろうから。
自戒を込めて、そう思う。