摩耶舞薮露愚

日々是口実日記(スパムメールの情報など)

学校裏サイト、削除頼んだ教諭が中傷書き込み被害に

2008年04月18日 | Weblog
学校裏サイト、削除頼んだ教諭が中傷書き込み被害に
4月17日11時57分配信 読売新聞


 横浜市内の市立中学校の「学校裏サイト」で中傷された生徒から相談を受け、サイト管理者に削除依頼をした同中教諭が、同じサイト上で「サイトをかぎ回っている」などと中傷される被害を受けていたことが17日、分かった。

 同市教委によると、教諭は、裏サイトの管理者あてに実名で削除依頼を送信。その直後、教諭個人を中傷する内容の書き込みがあった。実名は出なかったが、名前の一部を引用され、学校関係者であればわかるようなものだったという。



これはひどい話だね。
というか迂闊な話だ。

「学校裏サイト」のことを言っているのではない。
そのサイトを管理している管理者がまともな人間だと信じてしまったこの教師(きっと善良な人なんだろうな)の甘さを言うのだ。

削除依頼をするくらいだから、この教師もこのサイトの中味を読んだのだろう。
だからこそ、被害にあった生徒の訴えを取り上げて削除依頼に及んだのだと考える。

であれば、サイトの中味がトンデモであったことは当然に承知の上ではなかったのか。

にもかかわらず、「裏サイトの管理者あてに実名で削除依頼を送信」とは、あまりに無知かつ無謀すぎる行動と断ぜざるを得ない。

誹謗中傷や猥褻な書き込みを放置しているような掲示板は、それがアクティブなものであれば、ほぼ間違いなく管理人も同列に位置する輩と考えるのが普通だろう。
そんな輩が運営するサイトに、わざわざ餌食になりに出かけた、というわけだ。
当該サイトが、そのエサでどれほど賑わったか、想像するだけでも反吐が出る。

文部科学省の調べでによると、いわゆる「学校裏サイト」と呼ばれるものは判明しているだけでも3万8千件に及ぶらしい。
ブログの増殖スピードから類推しても、恐らく全体の件数がそんな小さな数に収まっていることはなかろう。

オレも偶然に見つけて中味を読んだことがあるが、とてつもない荒れようで、こんなすれっからしのオレですら戦慄を覚えるようなものだった。
法治国家の元にあるとは思えない無法地帯なのである。

無論、言葉の上だけなのだから、存在を知らなければ何ら気にすることはないが、自分の知らないところで自分のことが話題に取り上げられ、しかもそれが中傷だったりすれば、無視して済むような話ではなくなる。
「裏サイト」で情報を共有している連中から発生するいじめが徐々に敷衍していって、そのいじめの対象となった者はイノセントであるがゆえに理由も分からず深刻な悩みを抱えることになるだろう。
また「裏サイト」存在を知っていたとすれば、その空間の中において、いつ自分がそうした対象にならないとも限らず、自分に回ってこないように、ひたすら他にターゲットを求める方向に走る可能性だってある。

実にいやらしい話だ。

それはともかく、この教師が取り敢えずの問題解決を図ろうとするのであれば、当該サイトのISPに連絡をしてそちら側からつぶしてもらう方がまだ実現可能性が高いだろう。

いずれにしても、高校生以下の連中にwwwへの接続がフリーであるケータイを買い与えている親の方にこそ重い責任がある。もちろん、この連中を有力な顧客として利用しているケータイキャリアやISPだって同罪だ。
高校生以下のガキが持つケータイに必要な機能は、現在地確認のためのGPSと、家族・自宅・緊急連絡先に限定した電話だけで十分なのだから。

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