Music Mania

No Music No Life

沢田聖子キャンペーン中

2016年04月09日 | 邦楽

最近、サークルKで懐かしい沢田聖子のポスターを見た。
どういうわけか、キャンペーンをやってるようで、CDを買うとライブチケットが当たったり、オリジナルグッズなんかがもらえたりするらしい。
なぜ今更沢田聖子なんだ?

ファンの方には大変申し訳ないんだけど、正直いって、「まだ歌ってたの?」と思ってしまった。

沢田聖子をよく知らない人のために簡単に説明すると、今年でデビュー37年になるシンガーソングライターだ。
年齢は名前が一字違いの松田聖子と同じ、しかし「セイコ」ではなく「ショウコ」と読む。
10代でデビューし、アイドル的な一面もあったけど、イルカの妹分としてシンガーソングライターの道を行く。
しかし、残念ながらこれといったヒット曲はなかったように思う。

僕が高校生の頃、友人で沢田聖子の熱烈な大ファンという人がいた。
そいつは沢田聖子のレコードをたくさん持っていて、そのうち2、3枚を僕もカセットテープに録音して聴いていた。
これがけっこういい曲があるのだった。
しかし、そいつと遠縁になると同時に、沢田聖子を聴くこともなくなった。

それから約30年、僕の中で沢田聖子は完全に忘れられた存在だった。
サークルKのポスターを見るまでは。

改めて沢田聖子を聴くと、歌の上手さ、作曲力、歌詞世界など、いろいろ気づく部分がある。
そして何故売れなかったのかと。

沢田聖子はおそらく、清楚なイメージとは裏腹に、なかなか芯の強い人で、自分の意思を曲げない人のような気がする。
自分らしさを大切にし、時代のニーズが変わっても自分は変えない。
それは彼女の作る歌詞にも顕著に表れている。
しかし、そのメロディーラインは、昭和のフォークソングや歌謡曲の色が濃く、80年代半ばにはすでに古さが露呈していたと思う。
おそらく事務所やレコード会社から、売れるためにもっと今風の曲を書け、とか言われただろう。
これくらいの時期、やはり昔のフォークソングや歌謡曲のイメージがあったチャゲアスや長渕剛は、モダンなポップスやロックを取り入れてイメチェンしている。
しかし、沢田聖子はあくまでも自分流を貫いたのだった。
その結果、今はインディーズとして新作のCDは一般発売はされず、ライブ会場またはHPからでしか買えない。

それでも、昔からの熱心なファンはけっこういて、そういう人たちによって支えられている。
ライブハウスで一人一人の顔が見える距離で、ファンのリクエストに応えながら約3時間、30曲以上歌うそうだ。

今は遠縁となった古い友人は、今も沢田聖子を聴いてるのだろうか。



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古舘伊知郎のトーク力

2016年04月02日 | 日常
人気番組の報道ステーションから番組の顔といえる古舘伊知郎が3月いっぱいで降板した。
最後の放送となった3月31日は、番組スタート時からいつもと違う雰囲気があり、気のせいかいつもよりもやさしさが感じられるトークが多かったと思う。
そして終了10分前、番組降板による最後のトークを行ったが、流石としかいいようのない、素晴らしいものだった。

報道ステーションにおける古舘伊知郎は、いろいろバッシングも多く、氏によると毎日100件近い苦情のメールがあったという。
とくにここ数年は、反自民、反原発の姿勢が目立ち、偏向報道だという批判があったといわれる。
僕が見てる限りそんなに偏向してたようにも思わないけど、保守的な人からみると左すぎるように映ったのかもしれない。

最後のトークでも言ってたけど、報道ステーション12年間、一度も風邪をひくこともなく、無遅刻無欠勤でやり遂げたという。
大したプロ意識だ。
まさに全身全霊でもって番組をやっていたのだろう。

古舘伊知郎は、元はプロレスの実況中継をやっていたらしい。
僕はプロレスを見る趣味がないのでよく知らないけど、生放送の圧倒的な実況力というのはこの時期に養われたのだろう。
僕がよく覚えているのは、F-1グランプリの実況をしていたことだ。
一瞬一瞬で変化していくレースの状況を、リズム感あふれるしゃべり、迫力ある比喩表現で、リアルに視聴者に伝えていく様はF-1レースの醍醐味をよく伝えていたと思う。

まだ報道ステーションがスタートする前、古舘伊知郎はテレビ以外にトーキングブルースという、トークライブをやっていた。
一人でステージに立ち、2時間しゃべりまくるという、ちょっと常人では出来ないライブだ。
これは、例えば結婚披露宴の3分スピーチでも焦りまくる僕からすれば、2時間もの間、客を飽きさせることなくしゃべるなんて、超人のように感じられる。
例えば、しゃべりの達人といわれる明石家さんまは、相手がいてこその話術だと思うが、ソロでここまでしゃべれる人なんて滅多にいない。

短縮版ではあるが、トーキングブルース動画はこちら

本人が今後やりたいことは、「とにかくしゃべり倒すこと」。

そうですか、まだ、しゃべりたらんのですか(笑)

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