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チャーハンを作る

2022年02月06日 | 食べ物
自分が納得のいくおいしいチャーハンが作りたい、と最近よく思う。
別にチャーハン通というわけではない。
少し前に自分で作ったチャーハンを食べたら意外に美味しかったから、どうせならプロみたいな味にしたいと思ったのだ。

僕が初めて自分でチャーハンを作ったのは、もう20年くらい前のことだ。
どうやって作ったらいいのかわからないので、チャーハンの素というのを使った。
これはご飯とタマゴをフライパンで混ぜ合わせて、素をふりかけて混ぜるだけで、それなりに美味しいチャーハンが作れるというもの。
とりあえずパッケージに書いてあるレシピ通りに作ったら普通に出来た。
もう少しレベルをあげようと、刻んだネギやコーンを混ぜてみたらさらに美味しくなった。
じゃあもっといろいろ入れてみようと、タマネギとかチャーシューとかいっぱい入れたら、バランスが崩れて失敗した。
すごくマズいチャーハンを我慢して食べ終わったら、チャーハンを作る情熱が失われてしまった。
その後、中華料理屋さんとかラーメン屋でも、あまりチャーハンを食べなくなった。
例えば、王将とかだと基本的に料理の味が濃いので、一緒に食べるのなら白ご飯のほうがいいし、ラーメンと食べるのなら餃子のほうがいい。
丸源ラーメンでランチを注文すると、ラーメンとチャーハンが出てきたりする。
鉄板の中央にヤキメシがもってあり、その周りに溶き卵が流されて自分でかき混ぜて完成させるタイプのものだ。
これはこれで美味しいと思うけど、ちょっと僕が求めてるチャーハンとは違う。
また、冷凍食品のチャーハンが本格的で美味しいと評判なので買ってみた。
なるほど確かに美味しい。
いろいろなメーカーから発売されていてどれも合格ラインを超えるものだけど、とくに「日清チキンラーメン金の炒飯」というのが美味しかった。
でもそれは、「冷凍食品にしては美味しい」というだけで、本格的に美味しいわけではない。
このように、なかなか「これは!」と思うチャーハンに出会えなかったわけだけど、東京おぎくぼラーメンえびすやという店のチャーハンは美味しかった。
久しぶりに本当に美味しいチャーハンに巡り会えた気がした。
皿の中央に丸く盛られたソレは、ちょっと感動するくらい美味しかった。
これが自分で作れたら、いや、作ってみよう。

というわけでネットで適当にレシピを探して自分で作ってみた。
普通に美味しかった。
東京おぎくぼラーメンえびすやには負けるけど、冷凍チャーハンには勝ったと思う。
初めてにしては上出来だった。
そうなるとつい調子に乗ってしまう。
出来ればご飯はパラパラにしたい。
しかし、店のようにパラパラのチャーハンを作るのは、とても難しいという噂だ。
僕は30年くらい前に読んだマンガ「美味しんぼ」を思い出してしまった。
そこにはこんなエピソードがあったのだ。
中華料理屋を営む若者が、中華の大御所みたいな人から料理のテストをされる。
それはチャーハンを作ってみることなのだが、その男はうまく作ることが出来なかった。
ご飯がパラパラではなく、べちゃっとしていて、こんなものはチャーハンではないと言われる。
それで不合格になるだけじゃなく、まるで人格を否定されるほど罵倒されてしまうのだ。
結局マンガでは、チャーハンを炒めるときの勢いが足りないのが原因ということで、強火でフライパンを振って空中で直火に当てることにより、ようやく合格となってたと思う。

一般的な家庭では、中華屋さんみたいな火力で作ることは出来ない。
では家でパラパラなチャーハンは無理なのか?
これに対する回答を探していたら、一ヶ月毎日チャーハンを作って研究したという人を発見した。
どうしても家で本格的なチャーハンを作りたいという熱い情熱を感じる人が発見した裏技は、ご飯を炒める前にマヨネーズを絡めておく、というやり方だった。

今日もチャーハンを作った。
具はシンプルにネギとタマゴだけ。
それでようやく「これなら店で出せる」と思える味になった。
ご飯は炒める前にマヨネーズを絡めてパラパラにする。
刻んだネギをごま油で少し焦げるくらい炒めて、ご飯を投入する。
軽く塩とコショーをかける。
溶き卵を入れてご飯と絡める。
醤油と中華スープの素を入れてよく混ぜ合わせて完成。
僕はチャーハンは丸く盛ってあるほうが好きなので、いちいちお椀に入れて形を作ってから皿に盛る。

出来上がったチャーハンを口に入れる。
味はあっさり目で、焦しネギの香ばしさが食欲をそそる。
パラっとしてるけどふっくら感が残ったご飯の食感がいい。
美味しい食事は人を豊かにする。
いい休日になったものだ。

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