Music Mania

No Music No Life

知らない曲にも感動を

2016年09月25日 | 音楽
先日の大阪のライブで一緒だった、松山チハレバンドさんの動画があがっているので見てみた。
安心して見られるクオリティで、やはり大したものだと思う。
僕は松山千春の曲というのは「長い夜」くらいしか知らなかったんだけど、もっともっと聴きたいと思いレンタル店でベストアルバムを借りてきた。
こういうのって、バンド側からすればコピバン冥利に尽きることだろう。
元となるアーティストの魅力を伝えるという意味でいくと、まさに僕は伝えられたといっていい。





よく議論となるコピバンの演奏曲目について、有名曲中心でいくのか、自分たちのやりたい曲をやるのかというのがある。
松山千春でいえば、僕はほとんど曲を知らないので、それが有名曲なのかマイナー曲なのかはわからない。
一ついえるのは、チハレバンドさんが演奏した曲は、どれもいい曲だったということ。
目立たないけどいい曲というのは必ずあるものなので、そういうのもあったかもしれない。

ちょっと話は脱線するけど、18日の日曜日、鈴鹿EGGさんでアマチュアのライブ観戦してきた。
この日出演してた「三日坊主」さんはオリジナル曲をやるユニットだったんだけど、美しいハーモニーと遊び心ある優しい楽曲でとても楽しめた。
もちろん知らない曲ばかりだ。
つまり、まるで知らない曲ばかりであっても、曲そのものがよくて、演奏や表現が優れていたら、十分人を楽しませることが出来るということだ。





ただし、これは聴く側の姿勢によるところも大きい。
聴くほうが積極的に音楽を楽しもうとしていなければ、どんなにいい曲をやってもダメかもしれない。
もちろん、そんなお客さんをも振り向かせてみせる、という意気込みは必要だけど、目当てのバンド以外全く興味がないって人もいるのだ。

最近目にしたニュースで、「音楽フェスに出現する『地蔵』、各地で問題化している」というのがあった。
これによると、目当てのバンドを近い場所で見たいために最前近くの場所に立ち、目当てのバンド以外には何の興味も示さず、地蔵みたいにボーっと突っ立ってるだけの人が増えてるらしい。
プロのミュージシャンであっても、最初から興味を持とうとしない客は、振り向かせることが出来ないようだ。

僕は特定のアーティストに対して熱狂的になるタイプではなく、あくまでも音楽好きなので、せっかくライブを見に来たのなら、楽しんだほうがいいと思う。
でも、世の中には、目当てのアーティストが好きなだけで音楽好きではないって人もいる。
音楽に対してのストライクゾーンがすごく狭い人だ。
で、ほとんど場合、本人的には「音楽好き」だと思ってたりするんだけど。

というわけで、最初から目当てのバンドにしか興味を示さない人にまで、無理して振り向いてもらおうとする必要はないかもしれない。
音楽好きの人、たとえ知らない曲ばかりであっても、楽しもうとしてくれる人に、思いっきり楽しんでもらえたらそれでいいのだ。

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