早起き梟のひとりごと

仕事に追われる日々を少しだけ立ち止まって見つめてみると・・・

ゾエ何してんだ。

2016-01-27 06:00:53 | 出来事

写真は図面を見ながら、カップ焼きそばを食べるゾエ。

もう一枚。

夜現を終え会社に戻った。見るとゾエが私のデスクの横で新聞紙を広げた上にバケツを置いて作業靴を洗っていた。

「ゾエ何してんだ」

「え、見て分かりませんか、靴についた ドベ  拭いているんですげど」

「そんなとこじゃなくて、外の水道か、流しでやれよ」

「まず、外の水道ですが、ジャブジャブ洗うのではなく表面についた油と埃を綺麗にしたいだけなのでその必要はありません。第一この時間寒すぎて現実的ではありません。次に流しですがやはり、茶碗を洗ったりするところに汚い靴を置くのはいかがなものかと」

「その汚い靴をなんで選りに選って私のデスクの横でやるんだ」

「みんなの動線を勘案するとここが1番邪魔にならないかと」

  ............なるほど。

「せめて新聞紙じゃなくてビニールシートにしろよ ドベ がしみてタイルカーペットが汚れるだろ」

「それなら大丈夫です。ここは八木さんがこぼしたコーヒーやジュースでシミだらけですから目立ちません」

............なるほどね............? 

まっいっか

「ついでに、私の靴もやっといて」

「その靴は汚な過ぎで、床がドベドベになりますよ」

「目立たないんだろう、いいからやって」

「知りませんよ」

「いいから、いいから、じゃあねお疲れ様」

その晩、出社すると綺麗になった靴が私のデスクの横に揃えてあった。どうやらジャブジャブ洗ったみたいだ。やれば出来るじゃないかゾエ。

しかし生乾きだった。

履いているうちに乾くだろう。

甘かった。

しかも今日は厨房排気系統清掃。

私は排気ファン清掃。

選りに選ってその排気ファンは屋上。

凍てつく空の下かじかむ足をフーフーすることも出来ずに、私はファン清掃を終えた。

私の 脳裏にはゾエの企みに満ちた顔が浮かんだ。

企みに満ちたゾエの後頭部。