写真は鞄の中でクチャクチャになってしまったスポーツニッポン。伊集院 静氏のエッセイ。一部書き写してみる。
競輪は情念である。これが私の競輪の考えだ。
人生において自分一人だけが何かを得るために生きれば悲惨な結果となる。
人はどう生きてもかまわないのだが、出来ることならかたち良く生きたいものだ。
蓋し(けだし) 、名言である。
立川記念競輪の決勝メンバー。
1 脇本雄太 26 福井 逃
2 新田祐大 29 福島 逃
3 平原康多 33 埼玉 両
4 後閑信一 45 東京 両
5 園田 匠 34 福岡 追
6 河村雅章 32 東京 両
7 海老根恵太 38 千葉 両
8 岡田征陽 35 東京 両
9 原田研太朗 25 徳島 逃
並びは
6河村-3平原-8岡田-4後閑
2新田-7海老根
9原田-5園田
1脇本
園田以外、すべて自力脚があるメンバー、果してどんな並びになるかと思っていたら海老根が新田の後ろを選んで脇本が単騎となった。河村が先頭で4番手を後閑が固めて埼京ラインは4車となった。伊集院氏の言葉を借りれば、後閑は好きな様に走っていいのだ。勝ち目の少ない4番手ではなく脇本の番手にいったって良いのだ。しかしそれではかたちが良くないのだ。それは競輪ではないのだ。仮に後閑が脇本の番手で、万が一勝ってしまってガッツポーズなどしようものなら、たちどころに、
「このゴキブリ野郎!とっとと帰れ!」
と罵声を浴びせられるのは必定なのだ。それが競輪なのだ。
てなわけで、逃げるのは6河村、3平原が番手捲り。先に捲ってくる9原田を4後閑がブロック。原田は外に浮かされて失速、5園田は行き場なし。直線3車出切った大外を2新田の捲りが届くか届かざるか。気になるのは単騎の1脇本だがグランプリを獲った浅井ほどの器用さはなく勝ちまではきびしいだろう。
車券は平原から岡田を飛ばして後閑へ 3=4 捲ってくる新田との3=2
3連単は脇本の3着を期待して、3=4-1 3=2-1
これを当てて自分だけが儲けて[うな鐡]で鰻重食べてやろう。