たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

たとえ話は難しい

2007-02-03 11:48:32 | Weblog
 難しい話を分かりやすく説明するために、たとえ話を取り入れることは平生からよく行われることだ。しかし時として引き合いに出されたたとえがとんでもない方向に発展することもある。
 柳沢厚生労働大臣が講演で「例えば」として話した、「女性は子どもを産む機械」との発言が大問題化している。大臣は言った後に直ぐ「不適切な言葉でごめんなさい」とその場で謝りながら講演を続けていたようだ。しかし講演が終わってから「女性は子どもを産む機械」とのフレーズが大々的に報道され問題化された。
 時あたかも地方選挙、参議院選挙を控え、自民党と民主党が対立して争う状況にある中、民主党にとってはこの上ない格好の攻撃材料が飛び込んできた。この件で政府自民党を徹底的に追求し、内閣にダメージを与え、自民党を窮地に追い込む作戦に出た。マスコミも街頭で女性にインタビューし、大方の女性がこの発言に憤りを感じているところを報道している。民主党には追い風だ。そこで強気になった民主党はじめ野党は、安倍総理が柳沢厚生労働大臣を罷免するか大臣が辞任するまでは国会審議をボイコットする作戦に出た。
 審議拒否により、成立が急がれる18年度の補正予算案は民主党はじめ野党欠席のまま審議が行われ、衆議院で与党の単独採決により可決され、参議院に送られた。テレビの映像には野党の空席が大きく映し出されていた。しかし考えてみるとあの発言に対し、こうした戦術がふさわしいのだろうか。不用意な発言ではあるがその真意はそれほど悪意があるとは考えにくい。ついついホンネが出たのだとする向きもあるが、その発言をどう捉え、どう扱うかはそれぞれの立場によって違うようだ。とりあえず自民と民主が対立している明日の愛知県知事選挙にどんな影響が出るかが注目される。


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (fuzu-fuzu)
2007-02-03 19:46:08
仮に民主が勝っても、野党は野党で、敵失はあくまでも敵失です。政策での論争で国会審議拒否なら、それならそれで存在価値もあるが、ゴンタが横になったような小澤の策で、結果的には自分で自分の価値を下げたも同じではないですか。可愛そうにね。死んでも野党にはなりたくないです。
返信する