たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

進化論とキリスト教

2008-01-07 12:10:04 | Weblog
 報道によるとギャラップ社が行った06年の世論調査では米国人のほぼ半数が「人類は過去1万年以内に神のよって現在の姿に創造された」と回答したという。ほとんどの日本人は人間がサルから枝分かれして進化してきたものだと信じている。学校でもそのように教わってきているし、進化の途中にあるヒトの絵なども教科書で見てきている。だから「人間は神によって創造された」とする説は非科学的だとする。
 キリスト教の保守派などには進化論否定の動きがあり、米国内では進化論を否定し、知的な存在が人間を創造したとする「インテリジェント・デザイン説」などが80年代から支持を拡大しているという。旧約聖書には「主なる神が土の塵で人を形づくり、命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった」と記されている。
 あらゆるものを超越した絶対的な存在を認め、それを心の拠りどころとすることは現代社会においてこそ必要なことかもしれない。自然を征服し、自然の原理を解明し尽くそうとする人類の奢りに対する厳しいしっぺ返しが起こりつつある。自然破壊による地球の荒廃、限りない人類の欲望追及による心の荒廃がそれだ。
 科学がどんなに発達しても解明できないものが必ず残る。それを「神秘」という言葉で片付けるのではなく、宇宙を支配する絶対的存在のなせる業と認め、絶対的存在に対する畏敬の念を常に持ち続けるべきではないか。


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