たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

「強きをくじき弱きを助ける」とは

2008-01-14 13:38:26 | Weblog
  「強きをくじき弱きを助ける」の後には「正義の味方」が続く。世間的には強いものは悪で弱い者は善であるとする傾向があるようだ。「私は常に弱者の味方だ」と言われれば、その人に対してはなかなか反論しづらい。
 格差社会といわれる現在では弱者の立場に立った政策が叫ばれ、今までの政策の再検討が求められている。つい先頃までは景気回復策として構造改革、規制緩和策、金融政策、市場原理の導入などの必要性が強調され実施されてきた。その結果、わが国の景気はバブル崩壊後のどん底から大きく回復した。しかしその過程で社会に所得格差が生じてきた。国際的には評価されても国内的には不評だ。「忠ならんとすれば孝ならず」でどんな場合も両立は難しい。
  ガソリン税が暫定的に1リットル当たり25円上乗せされてきたが今年度でその期限が切れる。期限が切れればガソリンの値段が一律25円下がる。政府与党は上乗せを継続したいと考えており、民主党は継続させまいとしている。ガソリン価格高騰に苦しんでいる庶民にとってはは25円下がるのはいいことに決まっている。しかし上乗せを止めた場合、税収は2兆7千億円減る。目先の利を取るか、大局を考えるか、政府の立場としては苦しい判断を迫られる。
  弱い立場に配慮することが大切なことは言を待たないが、人気取りばかりでは真の政治は成り立たない。


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