今日の社内連絡(ブログver)

sundayとかオリジナルテンポとかの作・演出家ウォーリー木下のつれづれなるままのもろもろ。

あえて松を見る

2006-04-14 | Weblog
桜の季節ももう終わりですねえ。
ツグミですかねー、桜をついばんでました。
地面では、散った桜の葉を鳩が食べてます。
人間も食べるくらいだから、鳥にとってもおいしいのでしょうか。
それとも鳥の餌みたいなまずいのを人間が食べてるのでしょうか。
僕は後者だと思います。桜餅の葉っぱ食べる人の気が知れない。まあいいですけど。
しかし桜が満開の頃は、なんだか息苦しい感じがするのだけど、はらはらと散っていくこの時期は呼吸も楽です。
短かったけど、桜、おつかれ、そんな感じ。
でも、僕はあえて松を見ようと、公園で松を見てました。誰も見る人のいない松を僕だけでも見てあげようと見てました。で、しみじみと思うのです。
松って面白くないなあ、と。なにもしない。笑わしてもくれないし、泣かせてもくれない。写真撮る気にもならない。もうかなり無理矢理撮りましたよ、この写真。いい感じのアングルを探すのだけど、全然決まらない。どこ振りむいても同じ顔。ある意味、こびない、ある意味、投げやりな態度。
確かに周りでは老若男女が桜を相手にパシャパシャ撮影会ですよ。松なんかだっれも見ない。でも別にすねない。どうでもいい、のだろう。毎年のことだ。
しみじみ思う。
それは1つの生き方みたいなものなのだ、と。桜のような人生、もしくは松のような人生。あなたはどっち?
どっちと言われても困るんですけど、まあ、案外、松の方が楽だろうなあとは思う。しみじみ。