昨日に引き続き、清華亭と偕楽園です。
この場所には、清華亭だけがただ建っていたのではなく、周りは「偕楽園」と
いう公園の中に清華亭が建っていたのです。
偕楽園は、明治4(1871)年に原生林を切り開いて作られました。
樹木や花が植えられているだけではなく、植物の試験栽培やサケの孵化場などが
あったそうです。
「サケの孵化場って、近くに川なんて無いじゃない?」
と思っている札幌の方もいるかと思います。
当時は、シャクシコトニ川という川が、現在の中央区北5条西8丁目の辺りに
あった泉を源流として偕楽園の中や北大の中を流れ、麻生を経て篠路で伏籠川
に合流していたそうです。
※シャクシュコトニ川は、平成16(2004)年に北大構内に流れを再現させる工事が行われました。
水は藻岩浄水場から引いているそうです。
その後は試験場や孵化場の廃止、中島公園の造成で、偕楽園は公園機能を
失っていったようです。
明治6(1873)年の、日本の公園制度創設よりも先に造られた偕楽園は、札幌の
公園発祥の地であることはもちろん、日本でつくられた最初の公園です。
公園と認定されたのが第一号ということですね…。
現在は、偕楽園の跡の一部に偕楽園緑地という公園がありますが、周りは
大原簿記専門学校やマンションや住宅が立ち並び、当時の面影はありません。
大原簿記専門学校に、偕楽園に関する看板がありました(北区北6条西8丁目)
校舎は偕楽園跡地に建っているようです。
偕楽園緑地から見た、清華亭
街の中にひっそりと清華亭がたたずんでました。
交通手段 JR札幌駅北口から西へ 徒歩10分
清華亭所在地 札幌市北区北7条西7丁目
以上、清華亭と偕楽園 完
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