私の思いと技術的覚え書き

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日本人の劣化

2020-04-14 | コラム
 拙人は決して自虐史観とか自虐的思考でものごとを考える方ではないと意識している。逆に、日本人は最高とまでは思いもしないが、様々な欠点も持ち合わせるが、欧米先進諸国と比べても、そこそこの力量を内在している民度の高い国人だと判断しているのだが・・・。

 ところが、我が拙人の社会人40年を経た現在の端的な感想として、この40年だけでも確実に旧来の日本人たる歴史哲学としての正義は失われていっている様に回想せざるを得ない。

 この日本人の正義が失われているという思いは、様々な世の現象にあるのだが、今回はたまたまNet経由で知る青色LEDの開発と、その報酬に関わる主張から、開発者の一人である中村修二氏(65才・米国籍)という人物の所業にスポットを当てて書き留めてみたい。

 青色LEDは、赤や緑が1962年代に開発されたのに対し、大幅に遅れ1994年に四国に本社がある「日亜化学」というさほど知名度が高くない化学会社で開発製品化された。これにより、光の三原色が可能となり、フルカラー液晶や白色LED等が応用できることになったものである。この青色LEDの開発担当者は中村修二氏だが、後に本人と他の2人と共に2014年にノーベル物理学賞を受賞している。

 さて本論だが、中村修二氏と日亜化学間では、その報酬を巡り訴訟が行われ、当初200億の報酬を主張した中村に対し最終的に日亜化学が中村氏に8億4千万円支払うことで和解が成立しているという。この企業従業員の大発明に対する8億余の額をどう思うだろうか?

 これについては、以下のYoutube動画の森永卓郎氏と武田邦彦氏の2つの動画を見て考えてみたい。本人には申し訳ないが、森永卓郎氏はたいがいちょっと軽いという思いを持っているのだが、発明に対し自分の寄与度を100%と云ったとして憤慨している。また、武田邦彦氏も、額の多少ではなく、一組織の業としての成果に、極めて高額な成功報酬を主張したりする思考を否定している。この両名の考え方は、拙人の考えとも一致しており違和感はない。むしろ、この様な高額要求を行った中村修二氏という人物を、古来日本人とは異なる気質を見る思いだ。

wikiで中村修二氏のことを見る限り、中村氏は青色LED開発後、米市民権を取得している。それは、米国で立ち上げた自己企業で、主に米郡関係の研究費を集める目的だったことが読み取れる。頭の非常に優秀な人物なのだろうが、この様に自己利益だけを主張する人物は、日本国籍を抜けてもらって良かったとも思える。

【森永卓郎】政府を完全にク〇わせた黒幕の正体(5:20~6:30に中村修二氏を強く批判)
https://www.youtube.com/watch?v=h8UiihGPELs&t=711s

【武田邦彦】技術者への報酬8億円は高いと思いますか?安いと思いますか?100年に一度の発明とも言われる青色LED
https://www.youtube.com/watch?v=HqHJnWLPAMc


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