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 私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

横風安定性のこと

2017-01-27 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 今日は風の強い日だ。こういう日に高速走ると、横風に煽られて、ハンドルが振らつくのに悩まされるプロドライバーも多いだろうと想像する。つい今程、新米バスドライバーから帰庫の連絡を受けたので、「だいぶ横風に煽られただろう?」と問うと、「めちゃめちゃ怖かった」と述べていた。

 一般セダンや全高の低いスポーティーカーなら、対して大きな影響は受けぬが、ワンボックスカーやトラックでもパネルバンやバスなど、背髙で横面積が大きいクルマは、非常に影響を受けやすい。メーカーでも、高速周回路の一部区間に横風発生装置を設置し、それなりの試験を行っているのだが、自然の風は一定ではなく、断続、波状的に煽るから、それに対応する試験は困難だろうと想像する。

 それと、乗用車では、ハイキャスターによる直進性の確保とか、FFによる直進安定性の良さを持つ。しかし、トラックでアルミバンボデーとなると、それでなくても直進で左右45度弱素早くハンドルを振っても、ほとんど車体が向きを変えようとしないほどステアリングレスポンスが低くダルな特性しかない。こういうダルなステアリング特性では、断続的な横風には、素早く当て舵をしても遅れがちとなり、蛇行してしまうことになる。

 なお、大型バスでは、前後過重分布がRRのためもあり、3:7と極端に後方寄りとなる。となるとヨー変化へ与える影響もフロント側の方が大きく、なおさら横風の影響を受けやすいのだとも想像するが・・・。

 なお、横風に対応するには、速度を下げることが必用だが、MTだったっら1段落とし(6速なら5速で)、スロットルを踏み込んで加速気味で走る方が、車両としての直進安定度が増すこと程度は、ベテランドライバーなら既知のことだろう。



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