私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

男たちの旅路 仕事の範囲、自己抑制をいさめる

2019-03-30 | コラム
 先日40年前のテレビドラマで、その心意気に感嘆し、図書館で脚本書いた脚本家の山田太一の本を2冊ほど読み出している。なせ、こういう現代でも根源的に通用する核となる粗筋が生まれたのかという好奇心からです。

 その読みかけの本によると、作者の山田太一は、制作局(今や嫌いなNHK)から、主演を鶴田浩二とする前提で脚本作りを依頼を受け快諾したとのことであった。

 この本を読みながら、Youtubeで男たちの旅路の他の物語を今日も見ていた。見たのは、第2部第1話「廃車置場」という物語です。ガードマン警備を行っている企業の敷地柵(金網)内で何らかか異様な男の声を聞いた。敷地柵内を探すが何ら異常は発見できなかった。翌早朝、敷地柵外の直ぐ近くで強姦事件が生じたことが発見されたのであった。

 この事件について、吉岡(鶴田浩二)は、翌日なんで柵の外へ出て異様な声の原因を突き止めなかった。なんで仕事の範囲を自己抑制していまうんだと叱りつけた。そして、こうも云う「仕事の範囲から一歩も出ないのは人間じゃない!、仕事をはみ出さない者は俺は嫌いだ!、クツ屋へカバンを直してくれと来たらお前は断るか?、カバン屋が近くにないから来たんだ、直してやるのが人間ってもんだろう!」と諭す。このことは、総ての仕事に永遠に求められるのではないかと思う。しかし、マニュアル化の普及とか、責任の所在とかを理由にして、ますます忘れ去られてしまっているのが現代だろう。

付言
 当時から水谷とかチャラくて嫌いだった。そして今の水谷も、妙に大人ぶって澄ました演技が鼻に付き嫌いだ。しょせん水谷ごとき役者は鶴田浩二クラスとは格が違い過ぎることがよく判る。


Youtube Journey of Men: Pt.2 ep.1 "Boneyard"
https://www.youtube.com/watch?v=a_-6N2v4Gi0&t=1494s

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。