私の思いと技術的覚え書き

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ヘッドライトの一体化

2017-06-29 | 車両修理関連
 写真はBMW・E46型のヘッドライトだ。この前期および後期まで、ヘッドライトはレンズ部とハウジング部が容易に分離でき、内部の整備も容易くできる。しかも、耐候性に難あるポリカ製のレンズの単品補給部品が設定され、バカ高い塗装工賃を投入しなくても容易にレンズ部のリペアが可能だ。

 BMWではこの年式以降(国産車ではもっと早くから)、レンズとハウジングはブチルラバーによる接着となり、加温により接着剤の軟化をしてやり、なんとか切り離しができるというもので、当然曇りを生じたレンズ部の単品補給部品の設定はない。

 輸入車の場合、キセノンランプを前提とすると、バルブもバラストも付属しないユニット状態において、メーカーの補給部品価格は20万円を越えるものが多い。しかし、新車製造時にメーカーがサプライヤーから調達する価格は、徒然の如く公にはなっていないが、新品小売価の1/20とかという価格となるのだろう。つまり20万円の小売価なら1万円程か。それでも、メーカーは新車価格が制限を受ける中、納入単価圧縮をサプライヤーに求め続けるのである。その結果が、分轄不可能なヘッドランプの製造へと結び付くのだろう。



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