これまた過去に何度か記しているエンジンを覆う無粋なカバーのことを再録してみる。
エンジンルームを覆い隠すカバーのことだが、この状態は今や世界中のクルマで一般化したといえるもので、過去の意見でも述べているところだ。アナログ旧車ではエンジンなどメカニズムが露出しており、特にヘッドカバーなどの造形は、パワーと走りを予感させるが如く、メカニズムとしても美しく造形されていた。ところが、昨今のクルマは、樹脂製のハッキリ云って安っぽいカバーで多い隠している。
このエンジンカバーを流行らせた張本人はトヨタだ。エンジニアリングを巧みに仕上げるより、要求性能だけを重視しCAD設計し、雑然さはカバーで覆い隠す。この方がコスパは優れるという思想だろう。ちょっとクルマ好きには、許されざる思想だと思うのだが、今やベンツ、BMWでも安っぽカバーが蔓延してしまったのだ。
そもそも、カバーがなければ法令でも義務付けられた日常点検(運行前始業点検)も行い易いし、トラブルの予兆発見上も良ろしいことだったと思っている。
ところで、スポーツカーの雄たるポルシェでは、最新の991型では写真の如く、ほぼ全面カバーでエンジン本体はまったく見えない。元来、911シリーズはボンネット開口部が狭く、ホリゾンタルシリンダー配置という宿命から、ボンネット開口部からエンジン本体の見え具合は良くなかったが、補機類やファンベルトなど、それなりの日常点検が必要な個所はあるのだ。あの賢明なドイツ人が、あの常にスポーツ心を忘れないポルシェが、こんな非常識なメカニカルデザインを取り入れるとは、どこか狂っているとしか思えないのだ。但し、よく考えると、今回のポルシェのエンジンカバーは、左右の廃熱ファンの配置から、エンジンルーム内の熱気を逃がし易いシュラウドとしての役目がメインだろう。
醜いアヒルの子
http://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/b6a1e3c4b47fb895684d4a5db2a15bb5
エンジンルームを覆い隠すカバーのことだが、この状態は今や世界中のクルマで一般化したといえるもので、過去の意見でも述べているところだ。アナログ旧車ではエンジンなどメカニズムが露出しており、特にヘッドカバーなどの造形は、パワーと走りを予感させるが如く、メカニズムとしても美しく造形されていた。ところが、昨今のクルマは、樹脂製のハッキリ云って安っぽいカバーで多い隠している。
このエンジンカバーを流行らせた張本人はトヨタだ。エンジニアリングを巧みに仕上げるより、要求性能だけを重視しCAD設計し、雑然さはカバーで覆い隠す。この方がコスパは優れるという思想だろう。ちょっとクルマ好きには、許されざる思想だと思うのだが、今やベンツ、BMWでも安っぽカバーが蔓延してしまったのだ。
そもそも、カバーがなければ法令でも義務付けられた日常点検(運行前始業点検)も行い易いし、トラブルの予兆発見上も良ろしいことだったと思っている。
ところで、スポーツカーの雄たるポルシェでは、最新の991型では写真の如く、ほぼ全面カバーでエンジン本体はまったく見えない。元来、911シリーズはボンネット開口部が狭く、ホリゾンタルシリンダー配置という宿命から、ボンネット開口部からエンジン本体の見え具合は良くなかったが、補機類やファンベルトなど、それなりの日常点検が必要な個所はあるのだ。あの賢明なドイツ人が、あの常にスポーツ心を忘れないポルシェが、こんな非常識なメカニカルデザインを取り入れるとは、どこか狂っているとしか思えないのだ。但し、よく考えると、今回のポルシェのエンジンカバーは、左右の廃熱ファンの配置から、エンジンルーム内の熱気を逃がし易いシュラウドとしての役目がメインだろう。
醜いアヒルの子
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