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 私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

消防映画の寸評

2012-01-16 | コラム
 消防隊の活躍を描く映画というと。「タワーリングインフェルノ」(1794年)、「炎のメモリアル」(2004年)、「バックドラフト」(1991年)の3本が頭に浮かびます。どれも、それなりに見応えのある作品と思いますが、この内比較的新しい「炎のメモリアル」と「バックドラフト」の2本について、比較検討してみたす。

 この2作、怪しいまでの炎の美しさと云う面ではバックドラフトと感じます。お気入り作品のロン・ハワード監督作品らしく、CGを駆使した画面構成でそれを実現しているのですが、ちょっとりやり過ぎとも感じられ、あざとさみたいなのが感じられるのは私だけでしょうか。アポロ13がCGと実写を適度にミックスし、抜群の臨場感を感じただけに、ちょっと残念なところです。

 役者的には、両作品に云えますが、主演役者が霞む程の重厚な助演者達を感じさせます。

 「バックドラフト」では、レッドオクトーバーを追えと同様、主演のなんだかボールドウッィンが悪いことはないのですが、その存在感を希薄化させる助演者が目立ちます。ロバート・デ・ニーロは相変わらずいい味出してますし、スコット・グレン、ドナルド・サザーランドなどの凄い存在感に圧倒されてしまいます。

 「炎のメモリアル」では、隊長役のジョン・トラボルタの魅力に尽きると云って良いでしょう。 トラボルタというと「サタデーナイト・フィーバー」のヒット以来、チャラチャラした若者のイメージがありましたが、魅力ある強い大人の男に成長していることが良く判ります。フェイス/オフなどでは見事にヒール役もこなしていますし、存在感ある大役者に育ったと感じられます。

 最後に、消防映画が魅力を持つのは、戦争映画と同様に常に死と隣り合わせの職業であり、いざとなれば捨て身の覚悟で突入して行く男気に視聴者は引き込まれるのだろうと思います。



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