私の思いと技術的覚え書き

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津波アンケートに思う

2012-01-17 | 沼津そして伊豆周辺
 過日、我が町内でも地方自治体によるものと思われる「津波意識調査票」なるアンケート用紙が配布されました。A4用紙で5、6枚のボリュームのものです。東北大震災での、未曾有の広範囲大津波の甚大さを鑑みて、駿河湾を中心に近く生じると云われる静岡地震への備えとしての住民意識調査としての意味があるのでしょう。

 この「津波意識帳票」ですが、多種の質問がありますが、「原発」の文字は一切出て来ないことに、ある意味傲然としてしまいます。確かに凄まじい東北震災でしたが、その復興を遅らせる最大要因伴っているのが、放射性物質の飛散だと感じるからです。静岡地震の予想震央には、浜岡原発が冷温停止状態で休止しております。同原発の地震や津波に対する備えが、福島第一以上かは不明確ですが、似た様な脆弱性を持っているのだろうと考えざるを得ません。

 地震の際に生じる津波の被害から住民は逃れることが必用ですが、続いて襲う無味無臭の強烈な放射線の恐怖からも逃げねばならぬのです。しかも、東北震災で実証された様に、津波はある程度地方自治体などからのリアルタイムの情報提供はなされますが、放射能はまったく別でした。正に原子炉がメルトダウンし、水素爆発が生じた直後でも、政府(枝野官房長官)は、すまし顔で安全だ!を連呼していました。また。風向、地形データからの放射能拡散シミュレーションである「スピーディ」データは、今でも極一部が公開されているに過ぎないのです。

 アンケートには、自由項目欄に、「津波も大事だが原発のことを抜きにしては考えられない。」と記入しました。東北大地震は震央から約100km、津波は20分程で襲来したと聞きます。鈴岡地震では、予想震央(原発立地)から約50km、津波は高さは不明ながら10分で襲来するだろうと聞きます。そして、高濃度の放射能雲は北東に移動し、我が町は死の町と化し、神奈川、東京にも多大の影響を与えることでしょう。



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