私の思いと技術的覚え書き

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修理工場火災を知ることから

2022-07-28 | コラム
修理工場火災を知ることから
 つい先日のこと、何気に通り掛かった際に、見知った自動車整備工場が火災の跡の痕跡が生じているのを認知した。損保退職して既に10年を優に超すが、損保在籍中は何度も立ち寄り話し込んだ工場なのだ。

 帰宅してから、ちょっと迷ったが、一言お見舞いの言葉を云いたくて電話を入れた次第なのだ。
 電話に出た事務員と思われる方に、「社長か奥さんいる。いやできれば奥さんがいればお願いしたい」というと、しばらくして奥さんが電話に出てくれた。「元保険会社の○○です」というと「ああ、○○火災のの」と直ぐ判ってもらえた。ひとしきり、大変なことだったとお見舞いの言葉を述べたのだった。

 この奥さんの話しでは出火原因は、元子供部屋で何年も空き室になっていた部屋の漏電が原因だと云うことらしい。そんな話しを聞きながら想定したのは、何年も指しっぱなしになっているコンセントで、その端子間とか周辺に堆積もしくは付着した「埃」などで「トラッキング」という現象かもしれない。

 この「トラッキング」で分流が流れ発火する現象だが、現在の配電盤にはAC電源の片側がアースに落ちている漏電であれば漏電遮断機が作動するが、トラッキングでの分流は感知できないので、こういう火災に至る要因の一つになり得ると想像するのだ。

 まともにショートするなら、ブレーカーなりヒューズが作動するが、トラッキングでは、単なる負荷電流として流れるので、なかなか発見が難しいということがあり得る。たかが100Vとはいえ、怖い現象だと改めて思う次第だ。



#工場兼事務所居宅火災 #原因はトラッキングでは?


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