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 私の思いと技術的覚え書き

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宮崎学氏亡くなる

2022-04-03 | コラム
宮崎学氏亡くなる
 本日夜の報で知るが、言論者で10年程前までの往時は、時々鋭い指摘をしていて傾聴するに当たる方と、その言論内容などに耳をそして目追わせてきた「宮崎学」(76永眠)が3月30日に亡くなっていたとのことだ。謹んで哀悼の意を示すと共に、このことを書き記しておきたい。

 同氏の著作本など幾らかは読んで来たが、青臭い正義感は否定しながらも、その実は正味の正義とはという意味での指摘は頷けるものがあったと感じている。

 享年76才だったということだが、定命は神のみぞ知るものだが、近年はその活動ぶりが聞こえなくなっており、体調が良好ではない時を過ごされていたのかもしれないが、下記報によれば老衰と記されているが、76で老衰という年齢でもないようにも感じてしまう。

 氏の一番の思い出として記憶に残るのは、元解体業の2代目経営者として原子力発電の否定という意味で述べていた言葉が思い出される。それは、「仮にもし原発を解体するので見積を出してくれと言われても不可能だ」というもので、「その理由は(放射能汚染廃棄物の)捨て場がない」というものだった。今でも、日本の核のゴミは(実際は燃料棒など有価物だが、その取り扱いには厳重な管理とリスクが伴うから費用も莫大に要する。本来は、処理して作られたプルトニウムは、核兵器として一定量を保有することが必要だろう。これは現実的は使うことない兵器だが、あるとないとでは戦争抑止力がまったく異なるから、伝家の宝刀たる防衛武器として一定量を地上および潜水艦に乗せれば、まあ端的に北朝鮮の核のいたずらはパッタリ止まるだろうと思う。つまり核保有国同士が戦争を始めたら、どちらか追い詰められた国は核を発射するしかないから全面核戦争になることを判ってるから戦争はできなくなるのだ。今次のウクライナも、ソ連解体まではあの広い国土の多数のICBM基地があり保有していたのだろうが、ウクライナ独立時に一切を取り上げるのが条件となったはずだ。だからウクライナに核があれば、進行作戦という形での戦争開始はなかったであろう。

 なお、現状核の処理場が青森県六ヶ所村にあるだろうと思う方もいるだろうが、あれは燃料を分離する施設で、最終的に永眠させる施設ではない。東電福島の事故だって、今や汚染水が一杯になり海洋投棄すると云いだし非難を受けているのだが、正味のところは汚染水の半分以上は地中を通過して海にも拡散しているのではないだろうか。

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作家の宮崎学さん死去 「突破者」でデビュー、暴力団などテーマ
朝日新聞デジタル 4/3(日) 21:35配信
 暴力団など社会問題を扱った著書で知られる作家の宮崎学(みやざき・まなぶ)さんが3月30日、死去した。76歳だった。家族や親しい知人によると、死因は老衰という。故人の遺志で葬儀は行わない。

 1945年京都市生まれ。週刊誌記者を経て、戦後日本の裏社会や経済の実態を描いた96年の自伝的著作「突破者」でデビュー。暴力団や被差別部落などをテーマに執筆を重ねた。

 84~85年に起きたグリコ・森永事件では、事件に関与したとされる「キツネ目の男」と疑われたこともある。国家権力を巡る社会問題に対し、「アウトロー」の立場から積極的な評論活動を続けたが、親しい知人によると、ここ数年は体調がすぐれなかったという。しのぶ会などの開催は未定という。


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