私の思いと技術的覚え書き

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鍵っ子と副業是認

2021-03-14 | コラム
 最近感じるところだが、敬愛する文筆家がおっしゃっているとおり、50年もすると世は一変してしまうということを書き記して見たい。

 昔、私の幼少の頃のことだが、「鍵っ子」という、子供内での一種の嘲りを含む言葉が聞かれた。つまり、夫婦共働きで、学校から帰宅しても家に誰もいないので、家の鍵を持ち歩いている子を指していたのだろう。

 ということは、当時は夫婦共働きより、妻は家事労働に専念し、家に居る場合の方が多くを占めていたことを示すに他ならない。しかし、長らく続く景気の減退だとかを主要因として、夫婦共働きが多くの場合普通の状態となってしまった。

 現在、男女同権の分野で、様々な論評が行われる場合が多い。それは、当然のことだと思う一方、子の放任主義とか少子化という面で、大きな影響を与えた負の部分があることを意識せずにはいられない。

 表題に掲げた一方の副業是認だが、旧来はまともな企業では専業に徹することを社是に定めるか、もしくは定めのない場合であっても、当時のモラル上からは良くないこととされていたと思える。

 その理由は、アルバイトなり専業以外のことを行うことで、専業への忠誠心(ロイヤリティ)が失われたり、不慮の労働災害だとか、守秘義務に反する状態を生みやすいと想像されることなどが、モラル上から良くないとされていたのかと想像する。

 しかし、昨今聞く報では、かなりの一流綺語でさえ、ある程度の縛りを入れた上であろうけど、副業を是認する動きが出ていることを訝しく思う。

 また、副業を是認する企業は、本来なら該当企業として、副業などせずに十分な給与を保障すべき努力を欠かせない訳だが、そのことから逃避しての副業是認だとしたら、それこそモラルの退廃だと思えてくるのだが・・・。

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