私の思いと技術的覚え書き

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日産自の三菱買収謀略論(あくまで想像)

2017-11-17 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 これはあくまで想像の域を出ないことだが、過日勃発の日産自の完成検査問題から、改めて日産という企業の倫理には、いささか(かなりか)疑念を強くせざるを得ないと感じている。ところで、今年4月に勃発した三菱自の燃費偽装(走行抵抗パラメータの改竄)事件では、生産販売停止により三菱自の株価は大きく下落し、企業存亡の危機となりかねない状態に陥った。そこに日産自の電撃的な株式買収という結末となったのだった。三菱自の問題だが、報道から読み取れる内容として、同社の軽自動車は日産自用のOEMとして生産されており、走行抵抗パラメータの改竄は、今回のタイミングで判明したのか疑念を持つところだ。想像を膨らませればだが、あえて判っていた不正を、今が絶好のタイミングと見計らい国交省に届けさせ、生産販売中止の一時的停止により、自ら(日産自)もそれなりのダメージは受けるも大きく株価を下げさせ、そこで株式買収により傘下に収め、世界販売100万台クラブに入ろうというのが、カルロス・ゴーンの描いた謀略だったのではないかというものだ。

 なお、この謀略には、三菱自の益子(社長:三菱商事出身)は、当初から抱き込まれ、三菱グループによる援護封じに働き、買収後の身分を保障する前提で仕組まれたのではないだろうか。だから、日産自は益子擁護の発言に終始したのではないだろうか。しかし、日産自というかカルロス・ゴーンという人物には、日本人には理解し難い思考を感じる。ルノーによる日産株式の買収後、代表者として乗り込んで日産自をリバイバルプランという美名の元、縮小均衡で無理矢理にして甦らせたた人物である。

 ところで、日産自は先の三菱自の株式買収の直後、筆頭ティア1サプライヤーたるカルソニックカンセイ(以下カルソ)の全株売却を発表した。カルソは全売上の8割方を日産に販売している会社である。トヨタで云えばデンソーだとかアイシンと同様のサプライヤーの関係だが、トヨタがこれらティア1サプライヤーの株式を売却するなんて、当該サプライヤーもだし一般的日本人の条理から考えてもあり得ないことだろう。

 余話であるが、日産自の完成検査問題で一時的に生産縮小となったことは、各サプライヤーに大きな影響を与えただろう。その中で、先に述べた最大ティア1サプライヤーたるカルソでは、出荷停止により生じた費用(主に固定費)の請求を行う旨で報道されているところが面白い。従来だと、損害賠償というよりも、元請け側から、「悪いがこれで納めてくれ」みたいな涙金で、何も言えずに納めざるを得なかったのがサプライヤーだったのではなかろうか。


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