私の思いと技術的覚え書き

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ヤフオク・スキルが判る出品

2021-03-13 | 車両修理関連
 ヤフオクは自らも常時100点くらいの部品を出品し続け、また必用中古部品を買い求めることも多い。そんなヤフオクのクルマ関連の出品を見ていると、その出品者のスキルの上下だとか、表現力の問題かもしれないが、正に失当したコメントが記されているのを見ると笑いが込み上げて来るという場合がある。

 まあ、盗品だとか欺く様な出品でなければ、特に規制をしたり咎めたりという思いは皆無だが、そういう出品者の大げさだが落ち度みたいなものを感じると、同人の他の出品商品も信用ならぬなどと思うのだ。

 具体例として、BMWミニR56型のクランクケースロワを出品例として載せてみる。これ見て一定のメカニカルな知識を保持した者ならどう思うだろう。

 クランクケースのアッパーとロワ(中にはオイルパン一体式もある)はそれぞれ、別途にダイキャストなりで製造される。しかし、その後の機械加工は、部位によっては、その複数を精密に位置合わせしつつ切削加工して、以後の位置ズレが生じない様にノックピンだとかスリーブで再固定位置の復元を確保している場合がある。例えば、このクランクケースロワだが、クランクシャフトの全ジャーナル(キャップ)の加工には、精密に連結して、その真円度とか直進度(ライン)を精密に仕上げてあることを知るのは当然の知識レベルだろう。

 つまり、クランクケースロワを同型エンジンだからと、別のエンジンに組み合わせるのは不適となることを知らぬ者は、スキル不足も甚だしいこととなる。ちなみに、同エンジンのパーツリストから抜き出したイラストを見てもらえば判るが、クランクケースのアッパーとロワは、それぞれ単品補給がなく、一体としての補給となっていることからも、以上のことは裏付けられると云えよう。



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