goo blog サービス終了のお知らせ 

 私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

こうして人柱を生み出す半自動運転車

2019-08-19 | 事故と事件
 愚人は現状における半自動車運転車だとかPCSというモノを信じてはいない。それは何故かといえば、かなり以前PCSが一部の高級車で装着され出した頃から、誤検出により自動ブレーキが作動してビックリしたとか、もう怖くて乗れないという周辺の口コミを聞いていたからだ。それからしばらくしてのことだが、大型車などにPCSが普及し出してからだが、阪神高速だと思うが特定の場所(恐らく高架道路で複数車線がある緩い曲線路だろう)で、自動ブレーキが作動する事例がチラホラ生じているとの新聞報道だったと思うが見た記憶がある。

 これらは、何れもPCSに使用される前方障害物を検出するミリ波レーダーの誤検出に起因するのだろうと想像している。例えば、地下駐車場へ下りスロープを降りて行く際、傾斜面から平面になる部分で、前方至近に障害物ありとPCSが働くという様なものだ。先の阪神高速の事例では、複数車線のカーブにおいて、隣の車線の前方車との距離が縮まっただけで、前方障害物として認識しているのではないかと想像する。

 こういう誤検出はまだ良い。本来検出されなければならない障害物の検出が巧くできず、ぶつかってしまっている様々な評価実験例を見ることも多い。

 つまり、現状における半自動運転とかPCSなどは、未だ信頼性が確率していない、未完成のしろものであり、この様な製品を積極的に販売しようとするメーカーは、何処か頭が狂っているとしか思えないのだ。

 それと、単純なPCS程度なら、ステアリング操作までを自動で行わないから、まだ運転車の緊張感を不要に引き下げないので良いが、なまじ高速道路などに限定して半自動運転できますとなると、運転車の緊張は弛緩し、ただステアリングに手を添えるだけで、居眠り運転と同等の漫然運転を誘発するだろうということだ。

 ここでは、昨年4月に東名高速上り綾瀬付近で生じたというテスラモデルXの事例だが、最近盛んに有力俳優を起用して宣伝を始めた日産スカイラインなども、多くの人柱たる加害者を生み出す様に思えてならず警鐘を鳴らしたい。

添付資料
①東名高速追突事故2018/4/29(事故直後の報道)
②事故後の状態(みんからブログ・sky-dが一番さんより転載)
③週刊新潮 2019年7月18日号掲載 テスラ社の自動運転車で初の「交通事故」/夫を奪われた妻の悲痛な叫び
④同事故状況図
⑤自動運転の種別と法的責任








補足
 テスラモデルX事故の件は、運転車が居眠り運転に近い状況あったことなどから、どう頑張ってもテスラ社が製造物瑕疵の責任を認めることはないだろう。運転者は、そんな不完全なクルマを購入した咎めを甘受するしかないだろう。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。