損保ジャパンに大甘処分の金融庁 消えた「業務停止3カ月」案
2024.1.26 日経ビジネス
この記事の3つのポイント
1.ビッグモーターを「増長」させたSOMPOグループ
2.負い目と忖度(そんたく)、霞が関の論理が処分に影響
3.今後の対応次第で業務停止命令に発展する可能性も
金融庁は1月25日、自動車保険金の不正請求を繰り返していた中古車販売大手ビッグモーター(BM)との取引を巡り、損害保険ジャパンと親会社のSOMPOホールディングス(HD)に保険業法に基づく業務改善命令を出した。顧客より自社の利益を重視し、上意下達が当たり前の企業文化を醸成してきた歴代トップを指弾するものだ。問題の実態は悪質だったが、金融庁が比較的軽い行政処分にとどめたのは、すねに傷を持っていたからだった。
両社に処分を出した後、金融庁が同日午後4時に始めた記者説明会は2時間半超に及んだ。「トータルとして業務改善命令になったが、中身としては非常に重い」。対応した金融庁監督局幹部はそう繰り返した。
2024.1.26 日経ビジネス
この記事の3つのポイント
1.ビッグモーターを「増長」させたSOMPOグループ
2.負い目と忖度(そんたく)、霞が関の論理が処分に影響
3.今後の対応次第で業務停止命令に発展する可能性も
金融庁は1月25日、自動車保険金の不正請求を繰り返していた中古車販売大手ビッグモーター(BM)との取引を巡り、損害保険ジャパンと親会社のSOMPOホールディングス(HD)に保険業法に基づく業務改善命令を出した。顧客より自社の利益を重視し、上意下達が当たり前の企業文化を醸成してきた歴代トップを指弾するものだ。問題の実態は悪質だったが、金融庁が比較的軽い行政処分にとどめたのは、すねに傷を持っていたからだった。
両社に処分を出した後、金融庁が同日午後4時に始めた記者説明会は2時間半超に及んだ。「トータルとして業務改善命令になったが、中身としては非常に重い」。対応した金融庁監督局幹部はそう繰り返した。