私の思いと技術的覚え書き

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高齢者事故は増えているというバイアス

2018-10-23 | 事故と事件
 昨今、様々なニュースメディアから、ことさら高齢者事故が増えているという印象を強く仕向けられていると受け取っています。このことは、何かと支持するところの多い武田邦彦氏も、異常な報道で間違った報道だと断じています。確かに、平均余命は年々伸びており、俗に云う高齢化社会に移行しつつあり、高齢者の事故は増える要素はあるのですが・・・。

 クルマに乗る、販売や整備するなど関わる方なら十分ご存じの通り、クルマに付ける任意保険料は、年齢条件を付けない(全年齢担保)が最も高額であり、21才以上担保、26才以上担保、35才以上担保などと、若い人ほど保険料が高くなる仕組みであることはご存じのところでしょう。これは、科学的なバクチ屋である保険会社は、様々な統計手法から、この年齢ならこの保険料で損しないといして保険料を設定しているからでしょう。つまり、事故が圧倒的に多いのは、高齢者ではなく、若い運転者であることはグラフの通り昔から明かなことです。

 自己の体験からも、高齢ドライバーで半ば認知症に近いとかで、比較的軽微な事故を繰り返し、家族が心配して、やっとクルマの運転を止めさせたなど昔から時々聞く話しです。また、高齢者が運転中に、脳や心疾患で、事故になったり、あわや事故かという話しも聞きます。しかし、未だ30才前後で、加害事故も多いけど被害事故も多いという方の実例も知ります。こういう方は、人間の加速マシンたる動力車にはちょっと乗ってもらうと困る方でしょう。

 ところで、今始まった話しではない高齢化ですが、やたら高齢化が叫ばれ出した、5年程前から、自動ブレーキなる安全装置の装着車が出始めています。ちょっと想像が過大かもしれませんが、この装置を普及促進させ、もって車両メーカーを援助し、日本の国力を増大させようという官僚のバイアスが働いているのかもしれぬとも思ってしまいます。

 ついでに、省燃費かつ低公害車の優遇税制と同時に、登録後13年を超えるクルマを環境負荷が高いクルマと理由付け、正規税率より重課させることも既になされています。うがった見方ですが、これも官僚が車両メーカーを儲けさせ国力を増加させようというバイアスが働いていると思います。

 しかし、以上述べた様なことが、官僚組織において作為的に行われているとしたら、正に中央集権国家というか、崩壊したソビエト連邦も真っ青な社会主義国家なのでしょう。



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