鉄道橋梁の下とかガード等で、その高さが制限されているために、背が高い貨物車等が荷台上部を衝突させてしまうという事故は時々あるものです。運転者は、自分の目線で考えるから、それより上に位置する荷台上部のことを案外意識しないものの様にも感じられます。
掲載したのは、さる地域にある複数の鉄道ガードが連続する場所です。道 路運送車両法では、車両の全高を3.8mに制限しているのですが、ここはかつて3.3mしか有効高さなく、結構よく大型貨物車が引っかかっていました。この写真に見えるガードの先に、地元の通称で「三ツ目ガード」というのがあるのですが、そこが更に若干低く、1番目のガードを擦り抜けたトラックも2番目の三ツ目ガードで引っかかるという事故が結構多かった様です。
そんな事故が多発するため、この写真では、路面を50cm程削り、有効高さ3.8mになる様に改修工事をしている際のものです。改修された三ツ目ガードは、高さ制限で引っかかることはなくなりましたが、もう一つ難点が残されています。それは、三ツ目ガードへの入り口が結構きつい曲率でカーブしているのとガード部の幅が狭く、おそらく大型車(車幅2.5m)では、左右に50cmも間隔がないということにあります。ですから、大回りし過ぎてガード間の支柱壁角にぶつかったり、小回りし過ぎて入り口前のカーブ内側壁に強く擦り付けるクルマが結構生じている様です。改修後から、余り時を経ないで、その様な事故の痕跡が多数見られますから、これは確かなことと想像しています。
しかし、以前はガードに突入し引っかかり自力ではにっちもさっちもならない貨物車が生じると、大渋滞を生じていましたから、そんなことはなくなった様です。
追記
あるレッカー屋さんが、この三ツ目ガードから引き出すレッカー作業の件で話してくれたことが記憶に残っています。レッカー車で牽引しても抜けない場合は、タイヤのエアーを抜いてトラックの車高を下げたいのですが、如何せん左右の幅がなく、タイヤの虫部(空気充填口)に手が届きません。仕方がないので、アセチレンバーナーの火炎で、後輪タイヤのサイドウォール部に穴を開ててパンクさせ救助したこともあるとのことでした。