ニッサンに染みつく悪しきＤＮＡ

　ニッサンの死期が近づいている様だ。１９９９年以来２度目の状態だ。
　そもそも、９９年の経営危機では、自分より弱小メーカーたる仏・ルノーの救済に頼り立て直したのだが、ルノーから送り込まれたゴーンがやったことは何も目新しいことはない。総てニッサンの旧経営陣だって、そこまでやれば（やらなければ）本当にヤバいことになると判っていたことだろう。しかし、やらなかった。というか、できなかったのだろう。

　今次の危機も同様だ、問題を先送りし、社長の任期をまっとうできれば、つまり自分だけかわせれば良いという、自己本位だけのものだろう。

　何時までで経ても、まったく変わらないニッサンに染みついた悪しきＤＮＡは、バカは死ななきゃ直らないという言葉の通りだ。気の毒なのは、傘下の関連企業群の構成員達だろう。沈む船にしがみ付いてもしょうがない。早く母船たる船を見つけなきゃいけない。