私の思いと技術的覚え書き

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地球温暖化と原発

2012-01-28 | コラム
 今日(1月28日)AM7:45頃、土曜の朝を、そろそろ起きようかとウトウトとしていたところ、突然の大揺れを感じました。地震です。数分して。またの揺れ。余震も余り感じず、こりゃ震源地は近いなと思いつつ、テレビの速報を見ると、震源地は山梨県東部富士五胡地方とのこと。やれやれ、何時起こるかと予測している静岡地震ではなかったと胸を撫で下ろしたところです。

 ところで、日本の場合は今回の様な内陸部は地震による原発事故の恐れはありません。それは原発に必須の大河川がなく、海水を利用する沿岸部以外は原発立地が不可能だからです。では、何故原発に、大河川や海が必用なのかと云うことですが、冷却のために必用なのです。

 例えば電気出力100万キロワットの最大規模の原発の場合、熱出力としては300万キロワットもの熱を出し、発電後も2/3の200万キロワット分は熱交換器により海水を温めることで捨てているのです。

 良く聞かれる話しですが、炭酸ガス(CO2)と地球温暖化の相関関係が喧伝されていますが、このことに疑問を呈する学者も多く、私も疑問を持っています。しかし、CO2を出さないから原発が地球温暖化防止に効果があるなんて、説明はちゃんちゃらおかしなものであることは確かなことです。

 ところで、静岡県中央部にある浜岡原発では、原子炉停止状態(冷温亭状態)に置かれているとのことです。つまり、原子炉圧力容器内の核燃料には全ての制御棒が挿入され、核分裂反応が起こらない状態になっている訳です。また、浜岡だけでなく、全国の原発内の多くにある、使用済み核燃料プール内の核燃料も、燃料棒を離して保管し、核分裂反応が起こらない様にされているそうです。しかし、これは核連鎖反応を起こさなくとも、核物質の崩壊熱という熱を出し続け、適度な冷却を続けない限り、燃料棒が溶解することで、すなわち更なる接近と核連鎖反応を惹起する恐れがあることは良く知られたことです。

 静岡地震から浜岡の全電源喪失が起これば、福島第一の二の舞になることは明かなことであろうと思いますが、大手ジャーナリズムでそのことを指摘するメディアは少ない様です。



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