日本で消え去ったボデースタイル

　現在の我が国で、消え去ってしまったボデースタイルは、２、４ドアハードトップ車などがありますが、その他としてピックアップ・トラックがあろうと考えています。ピックアップ・トラックとは、ＦＲ駆動でフロントにボンネットを持つ小型トラックのことです。かつては、ダットサントラックやハイラックスだけでなく、サニー（B110型）やクラウン（MS50型）など、後部荷台が前部と連即的に設計され、スタイリッシュな雰囲気を醸し出していたことを記憶の諸兄もおられることでしょう。これらの車両は、その希少性やスタイリッシュさから、現在でもレストアなどを施し、愛用している姿を見掛けることがあります。

　と云う訳で、我が国のピックアップトラックは実用一点張りのキャブオーバートラックに置き換えられ、絶滅してしまったのですが、米国では相変わらずピックアップトラック好きは多い様です。それは、北米仕様としてトヨタが生産するタンドラとかタコマ（ハイラックス）のことを見ても明らかなことです。

　このことを理解するには、彼らピックアップ・トラックを求める北米人には、西部劇における馬や馬車の雰囲気を求めている様に私には思えてしまうのです。