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「ポスト川勝」静岡知事選はリニア対応など争点、くすぶる地域対立の火種 告示まで1週間

2024-05-08 | コラム
「ポスト川勝」静岡知事選はリニア対応など争点、くすぶる地域対立の火種 告示まで1週間
5/2(木) 18:08配信 産経新聞

川勝平太知事(75)の辞職に伴う静岡県知事選(9日告示、26日投開票)は2日、告示まで1週間となった。川勝氏が静岡工区の着工を認めてこなかったリニア中央新幹線への対応などが争点となる中、これまでに元総務省官僚で元副知事の大村慎一氏(60)や旧民主党で衆院議員を務めた元浜松市長の鈴木康友氏(66)ら新人4氏が出馬を表明。与野党対決の様相を呈す中、県内には地域間の分断や対立の火種があるなど一筋縄にはいかない事情がある。


■リニア推進は条件付き

自民党県連は大村氏の推薦を決め、党本部に上申。鈴木氏については立憲民主党と国民民主党が推薦を決めており、県議会第2会派のふじのくに県民クラブと連合静岡を加えた4者が統一候補として支援する。

さらに、4月25日には共産党県委員長の森大介氏(55)が同党公認で出馬すると表明。今月1日には政治団体「個人の尊厳党」代表の横山正文氏(56)も出馬の意向を明らかにした。

主要な争点となるリニア問題については大村、鈴木両氏とも推進の立場だが、「(大井川の)流域市町と対話」(大村氏)、「環境との両立」(鈴木氏)といった条件を付けている。川勝氏の知事在任中の発言も影響し、「大井川の水問題や南アルプスの生態系を心配する県民は多く、強い推進のメッセージが打ち出せない」(企業関係者)とみられている。

これに対し、森氏は「リニア建設と中部電力浜岡原子力発電所(同県御前崎市)の再稼働は県政最大の関心事。これらに正面から反対し、県民の声に応えたい」と述べ、鈴木、大村両氏らとの違いを強調している。

■政策「大きな隔たり感じられない」

自民県連は、大村氏を推す理由について「国や近隣県と連携・協調しながら県を運営していく意気込みが強く感じられた」(自民県連会長の城内実衆院議員)と説明。一方、立民などは鈴木氏について「(浜松市の)市政運営や国会議員としての経験が豊富だ」(立民県連代表の源馬謙太郎衆院議員)としている。

与野党対決の構図となりつつあるが、大村、鈴木両氏が掲げる主張や政策には「大きな隔たりは感じられない」(県議)との声が多い。むしろ、懸念されているのは地域間の分断や対立だ。

■静岡出身と浜松出身「分裂懸念」

大村氏は県中部の静岡市出身。「官選だった知事が戦後に公選となって以降、知事を出していない県中部では地元出身の知事は悲願」(静岡市の企業経営者)とされ、静岡財界が後押しする。一方、鈴木氏は県西部の浜松市出身。同市には自動車大手のスズキなどが本社を構えており、県西部に大きな影響力を持つ浜松財界の信任もある。

大村氏の推薦を決めた自民県連からは「浜松市の動向次第では分裂が懸念される」(自民県議)との声が漏れ、鈴木氏を推す立民などは逆に静岡市など県中部での票割れを心配する。

こうした中、大村、鈴木両氏はともに「オール静岡」を前面に掲げ、党派や地域を超えた勢力の結集を探っている。(青山博美)


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