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ANA業績回復基調・一方中国発コンテナ輸送価格急落

2022-11-01 | コラム
ANA業績回復基調・一方中国発コンテナ輸送価格急落
 物流関係の業界内情報は、モノの動きから今を知り今後を予測する情報として欠かせない。そんな中、日本最大手航空大手ANAと、中国発コンテナ運賃が急落しているという真反対の情報がある。

 しかし、現在の円安および諸物価高基調に対し、現政権とか日銀はあまり方向性の見えない政策で、対策を行って空回りで費用対効果を消滅させ続けている様に感じ続けている。
 これはあくまで私見だが、トップリーダーに情報分析と戦略思考のない者が付いた悲劇が、先の戦争開戦もそうだが、ただただ受動的に敗戦ぬ向かいつつ。その後も何度も敗戦続け、いまや落ち目の日本の末路を暗示しているかと感じる。

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ANA2Qは3年ぶり黒字回復、国際貨物収入は最高
LOGISTICS TODAY 2022年10月31日 (月)
 ANAホールディングス(HD)は10月31日、2023年3月期第2四半期連結決算を発表した。貨物事業の収入は国際線が前年同期比32.6%増の1835億円と、第2四半期としては過去最高となった。新型コロナウイルス禍が始まってから続く高水準の航空貨物運賃を維持できたことが大きい。全体の業績は第2四半期としては3年ぶりに黒字を回復した。(出所:ANAカーゴ)

 貨物の国際線は、輸送重量自体は減った。前年同期を10.8%下回る42万4700トンだった。回復してきた旅客需要の取り込みを強化したことで、コロナ禍で業績を支えていた旅客機による貨物専用便の運航が減少した。それに加え、自動車関連部品の需要も減退した。こうしたなか、収益性の高い北米路線の運航規模を拡大し、大型特殊商材などの高単価貨物の輸送を手掛けたことで増収を実現した。
 一方、国内線は、輸送重量が2.1%増の12万2700トン、収入が1.7%減の118億円だった。

 旅客事業を含む全体の売上高は83.4%増の7907億円、営業利益は314億円(前年同期は1160億円の赤字)、最終利益は195億円(同988億円の赤字)となり、第2四半期決算としてはコロナ禍前の19年度以来3年ぶりの黒字回復を果たした。

 各国の入国制限の緩和で北米・アジア間の接続需要が回復した。日本発のビジネス需要や駐在員の一時帰国需要の回復基調も強まった。旅客数は前年同期の5.1倍、旅客収入は5.3倍に増加した。

 第2四半期の全体業績が当初計画を上回ったことを受け、23年3月期通期の連結業績予想を上方修正し、売上 高は1兆7000億円(従来予想1兆6600億円)、営業利益は650億円(500億円)、最終利益は400億円(210億円)とした。年度後半は「全国旅行支援」などの政策効果や訪日客の増加が期待できるとし、第4四半期には国内旅客数がコロナ前の95%(ANA、Peach合計)に、国際旅客数が60%にまで回復すると見ている。

 コロナ感染は依然、再拡大の懸念があり、燃油高騰も続いている。国際便運航の大きな支障となっているウクライナ情勢も先行き不透明で、中国のゼロコロナ政策も響き、欧州、中国路線の運航再開は相対的に遅れているという。それでも、ANAはコロナ前水準の「売上高2兆円、営業利益2000億円、営業利益率10%」への成長回帰を目指しており、それに向けた中期経営戦略を年度内に策定する方針だ。

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中国発欧米行き「国際コンテナ運賃」急落の背景・10月はピーク時の7~8割安、海運大手も赤字に
東洋経済 11月1日(火)
 運賃急落による採算割れで、コンテナ海運会社は減便を余儀なくされている。写真は中国遠洋海運集団の大型コンテナ船(同社ウェブサイトより)
中国と欧米を結ぶ国際コンテナ航路の運賃が急落している。上海航運交易所が発表する上海輸出コンテナ運賃指数(SCFI)は10月14日時点で1814ポイントと、2022年初めの水準から7割も下落。例年なら10月はコンテナ業界の繁忙期であることを考えると、尋常ではない落ち込みぶりだ。
 航路別で運賃下落が最も大きいのは、上海と北アメリカの西海岸を結ぶ路線だ。10月中旬時点の運賃は40フィートコンテナ1本当たり2097ドル(約31万円)と、2月につけた最高値の8117ドル(約119万円)から8割近く下落した。上海とヨーロッパを結ぶ路線でも、運賃はピークから7割近く落ち込んでいる。
 運賃急落の直接的な原因は、欧米市場の需要低迷にともなう輸送量の減少だ。コンテナ船の運航収支はすでに損益分岐点を割り込んでおり、海運会社は大幅な減便による運賃下支えを余儀なくされている。

予定運行便数の2割運休
 海運情報サービスの容易船期のデータによれば、中国および東南アジアから北アメリカおよびヨーロッパに向かうコンテナ航路では、9月から10月にかけて延べ254便が運休。これは元々の予定運行便数の22%にあたる。行き先別では北アメリカの西海岸行きが28%減、同東海岸行きが21%減、ヨーロッパ行きが17%減だった。
 海運業界の内情に詳しいベテラン関係者によれば、中国と北アメリカ西海岸を結ぶ航路の運賃が40フィートコンテナ1本当たり4000ドル(約59万円)に下がった時点では、スケールメリットが取れる大手海運会社はまだ利益を確保できていた。しかし運賃が2000ドル(約29万円)まで落ち込むと、ほぼすべての海運会社が赤字に転落するという。

本記事は「財新」の提供記事です
 「2022年の7~9月期は例年の繁忙期が消失しただけでなく、逆に輸送量が減ってしまった。運賃の値崩れが続くなか、われわれは(減便という)自衛策を講ずるほかに手立てがない」あるコンテナ海運会社の社内アナリストは、そうため息をついた。(財新記者:李蓉茜)※原文の配信は10月14日


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