私の思いと技術的覚え書き

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世の不公平感を感じる出来事(#公平欠くネガティブ情報)

2021-09-27 | 問題提起
世の不公平感を感じる出来事
 およおそこの世は不公平が蔓延しているのが現実なのだが、改めで不公平を実感できる一つとして書き留めておきたい。

国交省のWebサイト内にネガティブ情報(過去の行政処分歴など)公表するコーナーがある。国交省は事業認証など管理課に置く業種が広範で、建築物、建築工事、不動産の売買・管理、旅客運送、貨物運送、自動車製造、自動車整備、旅行などが、さらに細分化して行政処分を公表している。

https://www.mlit.go.jp/nega-inf/

 ここで、今年5月16日に生じたと報じられている、東海道新幹線で、熱海と三島駅間で、どうしてもトイレに行きたくなった運転手が、免許を持たない車掌を運転席に座らせ、約3分間トイレに行っていたことが報じられている。JR東海では、重大な社内規則違反だと承知して、国交省に報告したとされているが、何らこのネガティブ情報サイトの鉄道事業者の情報には掲載されていない。

 また、鉄道事業ではなく、バス事業者の情報を検索すると、合計5655件もの、おびただしい処分事業者が掲載されている。

 さらに、新車製造の完成検査の不正が、数年前にニッサン、スバル、スズキなどで生じたことが報じられているが、自動車製作者の情報には掲載されていない。同自動車製作者の情報に掲載されているのは、東京いすゞとパブコの道路運送法違反の告発の2件だけだ。

 また、一方、自動車整備事業者の情報には、合計145件もの不正事案として行政処分した情報が掲載されている。

 これを見てどう考えたら良いのだろうか。現在のバスでは、運転手とは別に車掌が乗る場合はないだろうが、観光系の場合はバスガイドが添乗する場合がある。もし仮に、比較的閑散とした高速道路などを前提とし、体調不良を訴えた運転手が、無免許のバスガイドを3分間運転を代わっていたことが発覚し、自らそのことを届け出た場合を考えてみて欲しい。これで、何ら行政処分がなされないことはあり得ないと思える。なお、行政処分として、具体的な運行停止などがなくても、どんなに最小でも国交省大臣名もしくは運輸支局長名での厳重注意との処分は下されると考えるが如何だろうか。

 こうして眺めてみると、鉄道事業者や自動車製造業は巨大企業といえるものであって、バス事業者や整備事業は、中小零細に分類されるべき業種の違いが根源的問題と内在しているからとしか考えられない。このことは、憲法で規定する、法の基の平等という原則を著しく欠く所業を行っているとしか思えない。


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