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 私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

政治家とか経営者の運転手付き車で1BOXが人気だとか

2022-08-05 | コラム
政治家とか経営者の運転手付き車で1BOXが人気だとか
 確かにTV報道などで、政治家や企業経営者がSUVというよりアルファードなど1BOX車を運転手付きで乗っている光景を見る場合が多く感じられる。

 車内が広く特に2列目は独立したVIPシートでゆったりと乗れるし、乗車中のさまざまな事務もこなすのに都合が良いという云うことがあるのだろう。

 しかし、SUVにしても1BOXにしても、多頻度に交通事故を眺めて来た視線から云えば、事故で転倒する車が多い。そもそもJNCAPで側面にムービングバリアを側突させる試験があるが、多くの場合押し出された被突車は画面の外に出てしまい写らないが、横転しているケースは多いのではないだろうか。

 保安基準では左右の安定系車角は35度以上を要求しており、これはSUVや1BOX車でも満たしているが、高速道で単独事故で横転しているのや、交差点で出合い頭衝突して横転するのは、やはり重心位置の高い1BOXやSUVが圧倒的に多い。高速道路とか交差点出合い頭の事故では、いわゆる車両の重心位置が一直線上に揃う一次元衝突と云われるものより、重心位置が食い違う偏心衝突が多くなるのだが、そうすると衝突における運動エネルギーの交換を行う訳だが、2次元衝突では運動エネルギーの交換だけでなく、該当車両をスピンにより振り回そうとする力が働く。この車両を振り回す力は大きく、場合によれば最小回転半径を大幅に下回る小半径をより高速で走行することになる。当然タイヤのコーナーリングパワーを大幅に超えることになるので、車両は横滑りしつつも、セダン系の低重心のクルマではロール限界を保つのだが、1BOXやSUVでは、路面の突起だとか衝突の対応によっては、ロールが反転する揺り戻しの中でロールオーバーしてしまうことになる。

 こういう車高の高いクルマでは、本来的にはロール剛性を高めるために固いサスペンション設定にした方が安全上良いのだが、どうしても乗り心地の関係上柔らかめのサスペンションにしがちなので、ロールオーバーしてしまうことになる。

 今から20年ちょっと前、ベンツが初のAクラスを発表し、未だ販売前に各社のモータージャナリストに試乗させたら、Jターン(もしくはエルクテスト)と呼ばれる、前方に障害物を発見し、急制動しつつステアリングで回避するテストをしたら、横転するクルマが続出し、ベンツ車では慌ててサスペンションバネレートなどを変更すると共に全車スタビリティコントロールを標準装備するということがあった。その後、このAクラスをしばらく乗る機会があったが、正に硬い足で、相当ロールを押さえ込んだ結果だなとの感想を持ったことがあった。

【過去記事】
elk(moose) Test のことから 2017-01-25
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/2ccb77d063db19f3aed82d526109adcb


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社長は「セダンからSUV」に心移り? 「センチュリークロス欲しい」の声も! VIP車の最新事情とは
くるまのニュース 8/5(金) 14:10配信
 かつてショーファーカー(運転手付き車)といえばセダンが定番でした。
 
 もちろんいまでも各社にはセダンのショーファーカーはラインナップされていますが、最近ではSUVをショーファーカーとして使う経営者なども増えているといいます。

ショーファーカーは「セダンからSUV」に? theottle氏が想像で「センチュリークロス」のレンダリングを製作! 市販化を希望する声も! (Photo:theottle)

 日本人が思い浮かべるショーファーカーといえば、トヨタ「センチュリー」が挙げられます。

 また海外ではメルセデス・マイバッハ「Sクラス」やロールス・ロイス「ファントム」なども有名です。

 日本車を代表するショーファーカーとなるセンチュリーは、社長や役員用、公用車として使われます。

 センチュリーは、1967年にトヨタグループの創設者、豊田佐吉氏の生誕100周年を記念してデビュー。

 現行モデルは3代目ですが、直線を基調とした古きよき日本車のスタイルや、漆黒のボディカラーなどは不変。日本の伝統工芸に通ずる気品を纏っています。

 車内は静粛性を第一に設計されており、後部座席も電動リクライニングやオットマンを備え、20個のスピーカーやモニターで、音楽や映画を楽しむことが可能です。

 このように後席のユーザーがいかに快適な環境で過ごすことが出来るかを重視しているショーファーカーですが、海外ではバーチャルチューナーであるTheo throttle氏がセンチュリーをSUV化した「センチュリークロス」のレンダリングを投稿しています。

 一見、センチュリークロスは夢物語のように思えますが、最近ではレクサス「LX エグゼクティブ」や、メルセデス・マイバッハ「GLS」、ロールス・ロイス「カリナン」などSUVをショーファーカーとして利用する人も増えているといいます。

 実際にLXなどをショーファーカーとして利用している首都圏の企業は次のように話しています。

「かつては、センチュリーやSクラスなどを社長専用車やVIP送迎用に使用していました。

 しかし、最近ではより移動時間を快適に過ごしてもらうためにセダンよりも室内空間にゆとりのあるSUVを選んでいます。

 例えば、GLSでは4座仕様となり、後席左右に独自の空間が生まれかつSUVならではの視線の高さもあり、『飛行機のファーストクラスに乗っているみたい』というお声を頂いています。

 また先日、ネットでみた『センチュリークロス』が実現すれば、一定の需要はあるかもしれませんね」

 また関西圏の企業ではSUV人気に伴い「これまではクラウンを役員専用車として導入していましたが、現在では数台をハリアーに入れ替えています」と話しています。

 そのほか、中部圏の企業では「社長がSUV好きなために以前はランドクルーザー(200系)を乗っていました。最近ではLXを納車待ちしている状況です」と話していました。

 また首都圏の別企業では「セダンのラインナップが少なくなったこともあり、次期役員車はSUVもしくはミニバンを検討しています」という声も聞かれました。

※ ※ ※

 昨今は、セダン人気が下火傾向にある一方でSUV人気は堅調です。そのため、各自動車メーカーではセダンを廃止して、SUVを追加するというラインナップになりつつあります。

 そうした背景もあり、今後も社長や役員などではセダンからSUVという需要の移り変わりは続くのかもしれません。くるまのニュース編集部


#政治家や社長の運転手付き車に1BOXが増えた


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