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【映画評】白昼堂々(松竹1968年)

2021-09-19 | 論評、書評、映画評など
【映画評】白昼堂々(松竹1968年)
 この映画は、1970前後に、泥棒として九州筑豊といわれる地のあるが、全国行脚して泥棒で生計を立てていたという実話をモチーフにしたコメディタッチの映画だ。

 映画の物語は、渥美清がリーダーのスリ泥棒集団が、東京の大手デパートで、反物など高価な商品を、チームでリーダーのブロックサインとチームワークで白昼堂々盗み取るというもので、全面がシリアスタッチと云うより、コメディタッチで描かれている。

 ところで、この作品をレンタルで取り寄せて見ようとする切っ掛けは、下記の Youtube 動画を見たことによる。この動画内でも、取材を進める宮部氏も述べているが、1970年前後の当時、女性自身で「泥棒」として掲載され、地元地区からの大きな反発もあったとのことだ。しかし、現実の話しとしてあったことは間違いないというところが、凄いところだ。

 なお、と云う名だが、いわゆる同和問題で云うでなく、極一般的な日本語としての意味のと云うことだろうと宮部氏は述べている。それにも関わらず、同和対策事業の対象地となっているという不整合もあるとのことだ。これについては、同地はかつての石炭がエネルギーの中心だった時代があり、それが石油に移ると共に、石炭産業が衰退し、その石炭産地の衰亡が招いた時代の境目で生じた事件だったのだろう。

 しかし、我が日本も、世界的なCO2削減という、正直云ってそれが真実か嘘か未だ判らないが、その流れにはさらい様もなく、石油中心のエネルギーから、何らかの方法で電気を作り主体にするという、またのエネルギー変更を迫られつつある。それと、残された日本の基幹産業たる自動車が、EV化が進むとことにより、新たな核となる産業を生み出せない限り、この筑豊の地と同じ日本全体の衰亡の時代が近づいているのかもしれない。



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【学術】部落研究(101) 福岡県田川郡川崎町西田原 「泥棒」の真実
2020/11/26 神奈川県人権啓発センター
 1970年頃に話題となった「泥棒」が近くにあったのですが、歴史的な意味でのには該当しないと考えられます。西田原はいわゆる、えせ地区に該当すると思いますがいかがでしょう。なお、もう泥棒はいないそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=t30fP83RUZI


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