私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

共有施設・こんなところにも注意が(8年前の実例)

2019-01-15 | 沼津そして伊豆周辺
 PC内の写真アルバムを見ていて気付きましたので、ちょっとお知らせとして記してみます。
 およそ8年前のことです。自宅から比較的近い地となる交差点角に、高さ5m程の鋼製パイプの水銀灯があります。遠目には傾きなどもなく、ちょっと錆が出てる程度で異常はなく見えたのですが、ある時根元近くに写真の様な大きく鋼管を貫通する腐食が生じているのを発見したのでした。恐らく鋼管系の1/3程度が減肉されており、何時倒壊するかもしれぬと、自治会を通じ市役所経由で補修工事をお願いしたことがあります。補修工事は、同厚程度の鋼板を広く覆うように巻き付けて溶接して行うもので、爾来現在まで異常なく経過しています。こんなよくある水銀灯ですが、その高さ5m、根元径10cm余ですが、総重量1トン近くあるのかもしれません。もし、倒壊した場合、まともに歩行者にでも直撃すれば、命を奪う破壊力を十分持つと思います。

 この水銀灯腐食事案の翌年(2012/12/2)に中央道笹子トンネル天井落下事故が起きています。この天井落下事故、トンネル内の天井(コンクリート板各1トン×270枚))を吊り止め固定しているボルトの強度やコンクリートとの接着の工法自体に問題があったのではないかと云われています。また、5年毎に行われて来た点検が杜撰なものだったとも云われています。本事故の被害は死亡9名、重軽傷2名と痛ましいものとなっております。




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