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F2戦闘機から風防が脱落落下

2021-10-11 | 事故と事件
F2戦闘機から風防が脱落落下
 昨日(10/10)午後1時ちょっと前に福岡県の山間部の上空で、航空自衛隊築城基地所属の国産戦闘機であるF2の風防(キャノピーが)が脱落落下したという。

 このジェット戦闘機のキャノピーは、最新型F35とかF22などでは、前端から後端までの1枚一体物だが、F2の世代では、前部は固定式(たぶん強化硝子積層式)、後部は乗員乗降やエジェクションシートの放出時は開閉もしくは、離脱する構造となっている。今回のトラブルは、この離脱の固定装置の摩耗とかラッチ(引っ掛け金具)の嵌合不具合が生じていたとは、素人ではあるがメカ好きの想像だ。

 また、これが軍用機でない民需機だとシートベルトや酸素マスクをしていないので、大変なことになっただろう。時速600km/h(秒速170m/sec)の風圧は、凄まじいもので、正にパイロットにっとては未体験のものであっただろう。

 なお、記事で,キャノピーはアルミとアクリルガラスとか記してあるが、アクリルガラスなどと云う素材は存在せず、しかもアクリルでは強度的に不足であり、ポリカーボネイド製だろう。しかも、表面はクルマのヘッドライトと同じく塗装コーティングなされているはずで、これがステルスだと、磁性体粉末が入った特殊塗料となる。

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F2戦闘機から操縦席覆う風防落下 重さ90キロ、福岡・朝倉市の山間部
10/10(日) 18:56配信 西日本新聞
 10日午後0時50分ごろ、福岡県朝倉市東部の山間部の上空で、航空自衛隊築城基地(福岡県築上町など)に所属するF2戦闘機から重さ約90キロの部品が落下した。防衛省によると部品は見つかっておらず、捜索している。午後6時時点で被害報告は入っていないという。

 同省によると、落下したのは操縦席を覆う「キャノピー」と呼ばれるアルミニウムとアクリルガラス製の風防で、長さ約150センチ、幅約90センチ、高さ約80センチ。F2戦闘機は第8航空団第6飛行隊に所属し、対領空侵犯措置のため緊急発進していたという。同機は築城基地に帰還し、搭乗員1人にけがはなかった。


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