私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

町の鈑金塗装専業工場さんのこと

2007-09-15 | 車両修理関連

 今週の安部総理の突然の辞任発表には驚きました。健康問題等が背景にあるとのことですが、突然「投げ出す」かの様な辞任発表には呆れました。やはりこの方は、小泉元総理の様な「強靱な強かさ」に欠けた、「お坊ちゃまだったなぁ」との感想を持ちました。

 さて、今回は私が業務で接する町の鈑金塗装専業工場さん(以下BP工場と記す)に関連して記してみます。

 一般的なBP工場の場合、カーユーザーから直接クルマを預かる場合もありますが、カーディーラーや自動車整備工場が元請けとなって、下請けたるBP工場へ間接的に入庫する場合が未だ多くを占めるのが現状だと感じます。特にカーディーラーは、ユーザーに対するブランド力が高く、大きな集客能力を持っています。昨今はカーディーラーでも自社BP工場を設立(業界用語で内製BP工場と云う)し、自らがボデーリペアを行う場合も増加して来ています。しかし、その様な内製BP工場を持っているディーラーであっても、100%の処理能力を持つ場合は少なく、また内製BP工場を持たず外注のみに頼っているカーディーラーもまだまだ多いのが現状です。

 ところで、元請けディーラーから外注BP工場へ外注される場合は、当然工賃の値下げ(業界用語でレス率等云われます)が行われるのですが、このこと自体は自動車関連に関わらず、建設業界や運輸業界等々でも広く行われ、資本主義社会である以上致し方がないことです。しかし、昨今聞く、レス率のアップや、長期手形での支払い、代車の提供等、BP工場を取り巻く環境は厳しさを増していると感じます。

 しかし、伝え聞く元請けカーディーラーの中には、下請けに対する支配力への強みから、強引とも感じ取れる商取引を行っている場合もある様です。具体的に云えば、カーディーラー商品(クルマや保険)の購入強要や、割引困難な手形での支払い等です。これら行為の中には、「下請法」に抵触する行為の場合もあると感じます。従って、BP工場も下請法を十分熟知した上で、元請けとの一定の良識ある取引を求めて行く必要があると思います。参考までに、関連HPリンクを下記に貼付します。

公正取引委委員会 下請法HP

追記

 私の感じることですが、カーディーラーの内製BP工場と一般のBP工場とでは、その修理品質は、必ずしもカーディーラー内製工場の方が優れているとは感じられません。その修理費用も含め、町の一般BP工場の方が価格もリーズナブルで、かつ高品質な場合が多くあると感じます。但し、町の一般BP工場では、工場により修理品質のバラツキが大きく、的確なBP工場を選択するのが難しいといった側面があります。特に高品質でかつリーズナブルな修理費用を求めようという方は、そのBP工場の経営者もしくはマネージャークラスと良く話し合い、場合によっては修理中のクルマをみせてもらう等も含め納得できる説明が得られ、十分な技術力や良識がある修理価格であること等を確認することが肝要だと思います。


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