私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

レストアしてみたい日本車

2016-08-25 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 初代カローラ(KE10型)って相当な台数が販売されたハズだが、レストアなどして走り続けているクルマを見ることは稀だ。稀に見るそのシンプルな姿(特にリヤビューなど)は、小さいテールランプで、一見すると英車か?なんて思う程に新鮮にも感じる。

 このクルマ辺りの年代になると、現代に比べ樹脂(プラスチック)の使用量が圧倒的に少ない。グリルや、インストルメントパネル(上部だけは樹脂のセーフティパット付き)など、現代車なら絶対樹脂だが、すべて金属だ。エンブレム関係も、現在ならプラメッキだが、アンチモンなる金属だ。

 しかし、トヨタ博物館のHPでKE10のデメンションを改めて確認したが、小さいことに驚くが、もっと驚くのは車重710kgしかないことだ。エアコン、パワステ、パワーウインドー、ステレオなど、ナイナイづくしのクルマであって、金属より軽い樹脂の使用量も少ないが、それにしても軽い。
 
 昔、産業技術記念館で写したKE10のホワイトボデー下面の様子について、改めて眺めた雑感を記す。前部骨格は意外に現代車と共通する部位も多い。それは、直線形状のサイドフレームであり、サイドフレームからロッカーパネルへ連続する閉断面構造などだ。但し、ストラットタワーからAピラー上部辺りの構造は簡易に済まされており、オフセット入力ではAピラーまで波及する率は高いだろう。後部であるが、サイドフレームなどの縦の閉断面はまったくない。この車両は、リヤサスがリーフリジットであり、その支点部位さえ補強しておけば十分と云うことであったのだろう。

 現在、この大ヒットしたクルマがレストアなどしてでも現存しているのを見ることが少ないのは、それだけレストア可能なレベルの個体が少ないのだろう。そんなことが想像されるが、良好な個体に巡り会える機会があって、費用と時間に余裕があればだが、レストアしてみたいクルマの一つだ。

トヨタ カローラ KE10型(1966年・日本)



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