司法試験の合格率アップは将来何を起こすか懸念
下記の司法試験の合格率アップの報道だが、それでも政府の掲げる年間合格者1500名には届かないのだが、ここまで司法試験合格者を増やしてどうなるのかという懸念を持つ。
そもそも、法科大学院関連の内容を調べても、どうも種々の疑問点も感じるし、これで社会正義の基盤を守る法曹界(検事、判事、弁護士)の人材が生まれるのかと思える。
新司法試験合格者の多くは弁護士を志望することになる事例が多いのが実態だと思うが、今やイソ弁どころか、アパ弁、ケイ弁(携帯電話だけで活動)などと云う言葉も生まれる始末で、弁護士になっ手も仕事がなく、年収100万以下の者も現実にいるという。こうなってくると、いきおい着手金に手を出したり、不必要に交渉を引き延ばし、日当などを稼ぐという、弁護士正義に反する者も出てくる可能性がある。それでなくとも、過去のアデーレだとか最近のベリーベストなどの、多数のCMを売って、受任事案の増産を図る思考って、弁護士正義を破壊するものだと感じている。
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21年司法試験 合格率初の4割超え 最年少合格者は18歳
9/7(火) 20:25配信 毎日新聞
法務省は7日、2021年の司法試験の合格者を発表した。受験者3424人(前年比279人減)に対し、合格者は1421人(同29人減)。新試験に完全移行した12年以降で受験者、合格者とも最少となったが、合格率は41・5%と前年比2・34ポイント上昇し、初めて4割を超えた。政府が15年に掲げた合格者の数値目標「1500人程度」は2年連続で下回った。
合格者は男性1026人、女性395人で、平均年齢は28・3歳。最年少は18歳、最年長は69歳だった。18歳の合格者は新試験が始まった06年以降で最も若く、法科大学院を修了せずに受験資格を得られる「予備試験」に合格していた。
合格者のうち、1回目の受験者は1024人で全体の72・06%。予備試験を経た合格者は374人(前年比4人減)で合格率は93・50%。法科大学院修了者の合格者は1047人で合格率は34・62%だった。
法科大学院別でみると、合格者数は慶応大が最多の125人(合格率55・07%)。早稲田大(同49・78%)と京都大(同61・62%)も100人を超えた。
法学部出身者向けの既修コース(2年間)の合格者は829人(合格率45・45%)、未修コース(3年間)は218人(同18・17%)だった。
司法試験は、12年には受験者数が8000人を超えていたが、減少傾向が続く。法科大学院進学を前提に法学部を3年で卒業できる「法曹コース」の設置によって、23年からは法科大学院在学中でも司法試験を受験できるようになる。
20年の司法試験は新型コロナウイルスの感染拡大で8月に延期されたが、21年は例年と同じ5月に実施された。法務省幹部は「新型コロナが出願者数や受験者数に影響を与えたという動きはなかった」としている。【山本将克】
下記の司法試験の合格率アップの報道だが、それでも政府の掲げる年間合格者1500名には届かないのだが、ここまで司法試験合格者を増やしてどうなるのかという懸念を持つ。
そもそも、法科大学院関連の内容を調べても、どうも種々の疑問点も感じるし、これで社会正義の基盤を守る法曹界(検事、判事、弁護士)の人材が生まれるのかと思える。
新司法試験合格者の多くは弁護士を志望することになる事例が多いのが実態だと思うが、今やイソ弁どころか、アパ弁、ケイ弁(携帯電話だけで活動)などと云う言葉も生まれる始末で、弁護士になっ手も仕事がなく、年収100万以下の者も現実にいるという。こうなってくると、いきおい着手金に手を出したり、不必要に交渉を引き延ばし、日当などを稼ぐという、弁護士正義に反する者も出てくる可能性がある。それでなくとも、過去のアデーレだとか最近のベリーベストなどの、多数のCMを売って、受任事案の増産を図る思考って、弁護士正義を破壊するものだと感じている。
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21年司法試験 合格率初の4割超え 最年少合格者は18歳
9/7(火) 20:25配信 毎日新聞
法務省は7日、2021年の司法試験の合格者を発表した。受験者3424人(前年比279人減)に対し、合格者は1421人(同29人減)。新試験に完全移行した12年以降で受験者、合格者とも最少となったが、合格率は41・5%と前年比2・34ポイント上昇し、初めて4割を超えた。政府が15年に掲げた合格者の数値目標「1500人程度」は2年連続で下回った。
合格者は男性1026人、女性395人で、平均年齢は28・3歳。最年少は18歳、最年長は69歳だった。18歳の合格者は新試験が始まった06年以降で最も若く、法科大学院を修了せずに受験資格を得られる「予備試験」に合格していた。
合格者のうち、1回目の受験者は1024人で全体の72・06%。予備試験を経た合格者は374人(前年比4人減)で合格率は93・50%。法科大学院修了者の合格者は1047人で合格率は34・62%だった。
法科大学院別でみると、合格者数は慶応大が最多の125人(合格率55・07%)。早稲田大(同49・78%)と京都大(同61・62%)も100人を超えた。
法学部出身者向けの既修コース(2年間)の合格者は829人(合格率45・45%)、未修コース(3年間)は218人(同18・17%)だった。
司法試験は、12年には受験者数が8000人を超えていたが、減少傾向が続く。法科大学院進学を前提に法学部を3年で卒業できる「法曹コース」の設置によって、23年からは法科大学院在学中でも司法試験を受験できるようになる。
20年の司法試験は新型コロナウイルスの感染拡大で8月に延期されたが、21年は例年と同じ5月に実施された。法務省幹部は「新型コロナが出願者数や受験者数に影響を与えたという動きはなかった」としている。【山本将克】