goo blog サービス終了のお知らせ 

 私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

エンジンブレーキ

2015-08-19 | 技術系情報
 エンジンブレーキがなんたるかは教習所でも教えているでしょうし、免許取ったばかりの方でもご存じのところでしょう。急降坂が長く続く様な道では、シフトダウンの注意看板が目に付くものですし、乗用車では
まずありませんが大型貨物車やバスにおいて、いわゆるブレーキのフェード現象から、事故に至った事例は過去に幾つもあります。

 そんなエンジンブレーキですが、最近のATやHVでは、Dレンジの下にはLとかBの1レンジしかないことが多いものです。マニュアルモード付きなら、坂の状態とスビード具合で、適切なエンジンブレーキが得られるポジションを選択できるのですが、それができないクルマが増加しています。もっともHVなどでは、ブレーキバイワイヤーですから、ペダルを踏んでも、全てがホイールシリンダを駆動している訳ではなく、回生ブレーキ(つまりエンジンブレーキ)と通常ブレーキの協調制御を行っているのですが、ブレーキペダルを踏み続けることに、ある意味危機感を覚えるものです。

 先日のこと、小型乗用車において、比較的アップダウンは少ないワインディングを、ちょっと早めに走行しました。コーナーで30~40km/h、短い直線で50~60km/hといった具合に、反復しての加速と減速の繰り返しです。これを10数分継続したでしょうか、ペダルの踏力に変化は感じられず、フェードを生じている感じではありませんが、パットの焼ける臭いを感じ取りました。もうちょっと速度を上げれば、明確なフェードの症状が現れていたと思えます。

 考えてみれば、30年くらい前のクルマと比べれば、現在はフロントブレーキはベンチレーテッド(通風式)ディスクが当たり前に装着されますし、フェード耐性は向上しているのではあります。但し、輸入車など、パッドとディスクの両方を摩耗させる指向を有したクルマにおいては、ディスクが片面で2mm程度(つまり内面側を合計すれば4mm)もの摩耗しているのを見ることは珍しくありません。これだけ摩耗してしまうと、ローター研磨機で平滑にはなりますが、熱容量的な低下は無視し得ないものでしょう。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。