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首都高・過酸化水素輸送中に爆発事故 1999年

2022-07-24 | 事故と事件
首都高・過酸化水素輸送中に爆発事故 1999年
 この事故は1999年と23年前の事故であるが、当時、爆発したタンク車の一部が数十m離れたビルの屋上に吹き飛んでいると云う報道を聴き覚えていたものだ。今では、Net上の記録も少ないが、多少でも判る情報を拾い集めて記録しておきたい。

 Netで消防庁危険物規制課のpdfファイル(下記URL)が見つかった。これによる主要点は以下だ。

1.発生日時:1999年10月29日 18:30頃(119番通報)
2.場所:港区南麻布2-12 首都高速2号目黒線線・上り古川橋付近
3.事故概要
 産業廃棄物処理業者が横浜から袖ケ浦へ向かう途上、事故場所にて突然爆発した。積み荷の過酸化水素水溶液が飛散し、高層道路下の一般路にもタンクなどの破片と共に落下し、一般路での交通事故を誘発した。また、飛び散った過酸化水素により、一般道路の歩行者が目の痛み、皮膚のただれを訴える負傷者が生じた。なお、吹き飛んだタンクの一部は、約50m離れた4階建てのビル屋上で発見された。

・首都高速2号線におけるタンクローリー爆発事故概要.pdf
https://www.fdma.go.jp/disaster/info/assets/post29.pdf

4.被害
➀人的:総計23名負傷
②物的:車両16台、高速側壁2×7m破損

5.産業廃棄物運搬車
➀所有者:日本*****(株)
②タンクローリー 4KL

6.原因
 後続車両の運転車が、爆発以前に当該ローリーより白煙が上がっているのを目撃しており何らかの科学反応が起きたと思われる。

※別の情報では、この過酸化水素の運搬以前に、銅を含む液体を運搬しており、タンクの洗浄が不十分なまま、過酸化水素を注入したことにより科学反応を起こし爆発したとの記述があった。

 と云う様な事故だが、こういう爆発する様な危険物を運搬する車両が東京都の中心部に向けて走っていたことが恐ろしい。参考写真など6枚を切り取り添付する。







#首都高速タンク車爆発事故 #過酸化水素溶液


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