いよいよ緊急事態宣言は今日とか明日から発令され、全国7大都市で行われるといいます。これについての、安倍首相の発言は、正にデジャビューで、311の時の菅直人首相と酷似していると見ました。これは、想像ですが、安倍首相の頭の中は混乱し、果たして非常事態宣言が正しいと心底信じて述べているのでなく、責任のない周辺参謀や、さらに周辺のマスコミだとか世間一般の圧力に押し切られ、混乱し迷う中での発言と見たのです。まあ、安倍首相を一方的に非難するつもりはないのですが、やはり米国のトランプ氏辺りと比べると、そのメンタリティの強靱さでは、日本人はその国民性から到底及ぶものではないと感じるところでしょう。
さて、以下はおよそ12年前に書き留めた、仕事と服装のことに書き留めたものです。この服装の変化と共に、日本人のメンタリティも変化して来たんだと改めて思うところです。
--------------------------------------------------------------------------
仕事と服装
2008-11-25 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
昨日、ちょっと前に記した「恩師」と久しぶりに話をしました。その中で「◎◎(私の名)君ね。最近の若いアジャスターの研修所への来場風景は異常だぜ。みんな黒ずくめの上下スーツで、ガラガラ(ローラー付きバックのこと)を引っ張ってやがるんだ」と言うのです。この先生の口の悪さは昔から有名で、「◎◎君ね・・・やがるんだ」という口調で、判る方も居るのではないでしょうか。私は、この方の口の悪さや、失礼ですが欠点を十分認識していますが、呼びかけるときには自然と「先生」となってしまうのです。
さて、先生から聞いた話に戻ります。サラリーマンのスーツ姿は昔から「ドブネズミ・ルック」と揶揄されて来ました、つまり、グレーやダークブルーのダークな色調が、ドブネズミの様だからなのでしょう。これが、黒ずくめスーツばかりだとすれば「カラス・ルック」と呼ぶべきなのでしょうか。
昔話を記しますが、私はアジャスターとしての業を始めた時から、スーツが嫌いで、上下不揃いの上着はジャケットを、下は別色のスラックスを着用することが多かったと思います。上着のジャケットですが、いわゆるブレザーみたいなものは嫌い(アイビー嫌い)で、どちらかと云うとツイード風味のジャケットを好んで着ていました。これは、今でも好きで、休みの日の外出着(夏以外)は、大体こんなスタイルなのです。こんな私がアジャスターを始めた頃の服装は、多くの先輩達にも見られたものでした。
そんな私ですが、本社へ転勤勤務する様になり、いつの間にかドブネズミルックが当たり前のこととなり現在に至っているのです。そんな現在でも、頑なにドブネズミ・ルックを拒否している先輩方が極少数いますが、絶滅までは間もないことでしょう。
ところで、アジャスターとしての社外活動での服装ですが、私は業務として出掛ける際、クルマに乗り込む前に、上着をスーツから現場監督風のジャンパーに着替えることにしています。これは、訪問先の工場でクルマを観察するに際し、スーツ姿よりも動きやすく汚れを気にしなくて良い機能重視の服装として、アジャスターに成り立ての昔から行って来ました。
そんな姿で事故損傷車を観察し、凹んでいると云えば、手で撫でさすって観察し、液体が漏れていれば、指にとって油か、LLCかを目と鼻を近づけて確認したりという活動をして来たつもりです。そんな事故車の観察を行い、工場で「手を洗わせて下さい」と断り、手洗い場で手を洗い、事務所で経営者(もしくは見積担当者)と話し込むというのが、私に取っての一般的な立会での行動スタイルなのです。
追記
私の友人の中で、社外の先輩となる方ですが、種々私の心の支えとなって戴ける方がいます。この方の立会スタイルは、例え真夏であろうが絶対にスーツ上下を着用して工場訪問するのが礼儀だという信念をお持ちの方です。これは、見解の相違は感じ真似様とは思いませんが、思いとしては理解できます。
最近、クールビズだとか言い出して、夏季期間中はノーネクタイの会社が増えてるんだろうと思います。そんな時、率先垂範するのは、社外に出やしない(出ても仕事も出来ない)総合職と称する者が多いと感じます。私は、立会時にジャンパーは着ていても、ネクタイを外すことは決してありません。外すとしても、立会終了後にに汗で濡れたネクタイを助手席シートバックに干して乾かすのです。
--------------------------------------------------------------------------
--------------------------------------------------------------------------
服装について再び思う
2008-11-26 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
昨日、「仕事と服装」とう表題で記しましたが、若干補足・追記として記してみます。
私がドブネズミ・ルックやカラス・ルックを異常だと思い嫌悪を感じるのは、自主独立した人権ということを思うからであります。アジャスターたる者の、いわば理想像とは、これは理解もされず、客観的に判断すれば無理なことではありますが、保険会社にも、修理工場にも、契約者にも、事故相手者にも、誰にも組みしない、自主自存の職業であることが求められているのだと信じています。唯一、組みするのは、世のため社会のためにというのが、その正義であるのだと念じているのです。そんな思いが、スーツ姿を嫌う私の思いでもあるのです。
一方、スーツ姿なんかより、もっと統一の服装をする職種があります。それは、制服としてのものであり、軍人の着る軍服や警察官の制服等に代表されるものです。昔の偉い武人たる軍人達の写真を見る機会は良くありますが、胸一杯に勲章を付けた例の写真ですが、なんだかなーと思わずにはいられません。
一方、私はそれ程の軍事オタクであるつもりもないですが、戦車や戦闘機等の兵器に、クルマを愛でるのと同様の愛好心を感じています。そんな中、軍服についても、日本陸軍のはかっこ悪いけど、日本海軍の軍服はかっこ良いとか、旧ドイツ軍の軍服は、なんてかっこ良いんだなんて思いを持ってしまいます。
さて、自動車整備や板金・塗装の職人達の制服にツナギというのがあります。私も、昔トヨタ系のディーラーに居ましたから、当時のトヨタのツナギ(ライトブルーで一部アクセントでダークブルーが入っているもの)を着ることに、一種のプライドを感じて来ました。最近のトヨタのディーラーを訪れると、チャンネル毎にもっとカラフルなツナギを着用しているのですが、昔を知る私からは、前の方が余程センスが良かったのになんて思ってしまう訳です。
偉大な経営者として本田宗一郎氏のことは、種々の本を読んで来ましたが、同氏がツナギ(ホンダは今でも白いツナギが伝統)の着用に対して抱いていた強いプライドを感じます。叙勲を受けることになった本田宗一郎氏がツナギ姿で陛下の前に出でようとしたのを、周辺がなだめて考え直しえんび服で出でたというのは有名な話しです。
この様に決められた制服を着る職種の方の方が、現代のサラリーマン達の様に別に規定されている訳でもないのに自然とダークスーツ姿となってしまう方よりも、余程人間らしくさえ感じられる様にも思います。それは、ダークスーツ姿の方々の多くに、自らが人間であることを否定さえされても、怯え萎縮し何も発言できない小心者が多いことを、24年間に渡り感じ続けて来たことからでもあるのです。そんな小心者集団たるサラリーマンより、制服姿の方の方が、その職業に対するプライドというものを持っていると感じてしまいます。
--------------------------------------------------------------------------
さて、以下はおよそ12年前に書き留めた、仕事と服装のことに書き留めたものです。この服装の変化と共に、日本人のメンタリティも変化して来たんだと改めて思うところです。
--------------------------------------------------------------------------
仕事と服装
2008-11-25 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
昨日、ちょっと前に記した「恩師」と久しぶりに話をしました。その中で「◎◎(私の名)君ね。最近の若いアジャスターの研修所への来場風景は異常だぜ。みんな黒ずくめの上下スーツで、ガラガラ(ローラー付きバックのこと)を引っ張ってやがるんだ」と言うのです。この先生の口の悪さは昔から有名で、「◎◎君ね・・・やがるんだ」という口調で、判る方も居るのではないでしょうか。私は、この方の口の悪さや、失礼ですが欠点を十分認識していますが、呼びかけるときには自然と「先生」となってしまうのです。
さて、先生から聞いた話に戻ります。サラリーマンのスーツ姿は昔から「ドブネズミ・ルック」と揶揄されて来ました、つまり、グレーやダークブルーのダークな色調が、ドブネズミの様だからなのでしょう。これが、黒ずくめスーツばかりだとすれば「カラス・ルック」と呼ぶべきなのでしょうか。
昔話を記しますが、私はアジャスターとしての業を始めた時から、スーツが嫌いで、上下不揃いの上着はジャケットを、下は別色のスラックスを着用することが多かったと思います。上着のジャケットですが、いわゆるブレザーみたいなものは嫌い(アイビー嫌い)で、どちらかと云うとツイード風味のジャケットを好んで着ていました。これは、今でも好きで、休みの日の外出着(夏以外)は、大体こんなスタイルなのです。こんな私がアジャスターを始めた頃の服装は、多くの先輩達にも見られたものでした。
そんな私ですが、本社へ転勤勤務する様になり、いつの間にかドブネズミルックが当たり前のこととなり現在に至っているのです。そんな現在でも、頑なにドブネズミ・ルックを拒否している先輩方が極少数いますが、絶滅までは間もないことでしょう。
ところで、アジャスターとしての社外活動での服装ですが、私は業務として出掛ける際、クルマに乗り込む前に、上着をスーツから現場監督風のジャンパーに着替えることにしています。これは、訪問先の工場でクルマを観察するに際し、スーツ姿よりも動きやすく汚れを気にしなくて良い機能重視の服装として、アジャスターに成り立ての昔から行って来ました。
そんな姿で事故損傷車を観察し、凹んでいると云えば、手で撫でさすって観察し、液体が漏れていれば、指にとって油か、LLCかを目と鼻を近づけて確認したりという活動をして来たつもりです。そんな事故車の観察を行い、工場で「手を洗わせて下さい」と断り、手洗い場で手を洗い、事務所で経営者(もしくは見積担当者)と話し込むというのが、私に取っての一般的な立会での行動スタイルなのです。
追記
私の友人の中で、社外の先輩となる方ですが、種々私の心の支えとなって戴ける方がいます。この方の立会スタイルは、例え真夏であろうが絶対にスーツ上下を着用して工場訪問するのが礼儀だという信念をお持ちの方です。これは、見解の相違は感じ真似様とは思いませんが、思いとしては理解できます。
最近、クールビズだとか言い出して、夏季期間中はノーネクタイの会社が増えてるんだろうと思います。そんな時、率先垂範するのは、社外に出やしない(出ても仕事も出来ない)総合職と称する者が多いと感じます。私は、立会時にジャンパーは着ていても、ネクタイを外すことは決してありません。外すとしても、立会終了後にに汗で濡れたネクタイを助手席シートバックに干して乾かすのです。
--------------------------------------------------------------------------
--------------------------------------------------------------------------
服装について再び思う
2008-11-26 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
昨日、「仕事と服装」とう表題で記しましたが、若干補足・追記として記してみます。
私がドブネズミ・ルックやカラス・ルックを異常だと思い嫌悪を感じるのは、自主独立した人権ということを思うからであります。アジャスターたる者の、いわば理想像とは、これは理解もされず、客観的に判断すれば無理なことではありますが、保険会社にも、修理工場にも、契約者にも、事故相手者にも、誰にも組みしない、自主自存の職業であることが求められているのだと信じています。唯一、組みするのは、世のため社会のためにというのが、その正義であるのだと念じているのです。そんな思いが、スーツ姿を嫌う私の思いでもあるのです。
一方、スーツ姿なんかより、もっと統一の服装をする職種があります。それは、制服としてのものであり、軍人の着る軍服や警察官の制服等に代表されるものです。昔の偉い武人たる軍人達の写真を見る機会は良くありますが、胸一杯に勲章を付けた例の写真ですが、なんだかなーと思わずにはいられません。
一方、私はそれ程の軍事オタクであるつもりもないですが、戦車や戦闘機等の兵器に、クルマを愛でるのと同様の愛好心を感じています。そんな中、軍服についても、日本陸軍のはかっこ悪いけど、日本海軍の軍服はかっこ良いとか、旧ドイツ軍の軍服は、なんてかっこ良いんだなんて思いを持ってしまいます。
さて、自動車整備や板金・塗装の職人達の制服にツナギというのがあります。私も、昔トヨタ系のディーラーに居ましたから、当時のトヨタのツナギ(ライトブルーで一部アクセントでダークブルーが入っているもの)を着ることに、一種のプライドを感じて来ました。最近のトヨタのディーラーを訪れると、チャンネル毎にもっとカラフルなツナギを着用しているのですが、昔を知る私からは、前の方が余程センスが良かったのになんて思ってしまう訳です。
偉大な経営者として本田宗一郎氏のことは、種々の本を読んで来ましたが、同氏がツナギ(ホンダは今でも白いツナギが伝統)の着用に対して抱いていた強いプライドを感じます。叙勲を受けることになった本田宗一郎氏がツナギ姿で陛下の前に出でようとしたのを、周辺がなだめて考え直しえんび服で出でたというのは有名な話しです。
この様に決められた制服を着る職種の方の方が、現代のサラリーマン達の様に別に規定されている訳でもないのに自然とダークスーツ姿となってしまう方よりも、余程人間らしくさえ感じられる様にも思います。それは、ダークスーツ姿の方々の多くに、自らが人間であることを否定さえされても、怯え萎縮し何も発言できない小心者が多いことを、24年間に渡り感じ続けて来たことからでもあるのです。そんな小心者集団たるサラリーマンより、制服姿の方の方が、その職業に対するプライドというものを持っていると感じてしまいます。
--------------------------------------------------------------------------