先日、BMWミニ(R56)前期のN12エンジンでチェーンコマ飛びとバルブタイミングのことに触れましたが、その続編として記します。
実は無事エンジンは始動しアイドリングも安定し、バブルのクラッシュも生じていないことが判りホットしたのも束の間、チェーンらしき異音が生じることが判明したのでした。実は、先回の分解においてタイミングチェーンのコマ飛びと外れかけ、およびアッパーガイドの破損までが生じていました。そして、その際にエキゾースト側スプロッケットの数枚の歯に破損が生じており、これは異音の原因となるかもしれないと予想しつつの修理であった訳です。
やはり異音は生じ、まずは今回の原因となったチェーンテンショナーを交換してみました。このエンジンの問題を表すかの如く品番変更されており、旧品と新品のテンショナーを指で押し込み確認するとバネによる初期余圧(エンジン動作時はエンジン油圧により加圧)が、まるで異なります。旧品は極めてバネ力が弱いもので、これでは同型エンジン(ターボ付きも含む)で、類似の問題が生じる訳だと思った次第です。しかし、テンショナーの交換だけでは異音は幾分小さくなったとはいうものの、2~3千回転くらいでやはり気になる音が生じます。
今回、異音を完全解消すべく、エキゾースト側スプロッケットおよびタイミングチェーンを交換を行いました。それぞれの部品代は、チェーンは1万円程度ですが、スプロッケットはVANS(可変バルブタイミング機構)が
内蔵されていることもあり5万円近くと高額です。なお、チェーンは旧品と新品を比べると、長さで10mm弱程伸びている状態でした。
そんな訳で、取替部品の調達もすべて整い、カムスプロッケットおよびタイミングチェーンの取替を済ませました。まったく異音のない快調なエンジンが復元したのでした。



追記
ここまでのエンジン分解を行うのは久しぶりのことです。昔の常識だと、タイミングチェーン替えとなると、まずヘッドを降ろし、オイルパンを外し、フロントカバーを外してと、結構大仕事となるなあと想像しました。しかし、部品図などから、フロントカバーはなくブロックと一体であり、クランクプーリーは外しますが、後は上部からチェーンの入れ替えが出来そうだと判り、一安心です。しかし、実際のところFF車でしかも狭いスペースでのことですから、ファンベルトを外したり、右側のエンジンマウントを外してエンジンの上げ下げするなど、そしてボルト類の外しや組み付けも予想以上に手間を食いました。
もう一つ、驚いたのは、私の昔の常識ですと、クランクのスプロッケットだとかカムスプロッケットにはキー溝があって、正確に同一位置に組み付けられる様になっているのが当たり前のことです。しかし、本エンジン(最近は他車種でも同じかもしれないですが)は、一切キーを使用していないのです。カムタイミング(アライメント)ツールで固定したクランクとカムの位置で、それぞれのスプロッケットの固定ボルトを締め付ければ良しとなる訳ですが、もしボルトの締め付け不足などがあれば、即エンジンはアウトとなる訳で、よくこんな構造にするなぁと驚いた次第です。もっとも昔のクルマでも、クランクプーリーのボルト締め付け不足から、キー溝に摩耗を生じエンジン加工屋さんに修理を依頼するといことはあった訳ですが。
実は無事エンジンは始動しアイドリングも安定し、バブルのクラッシュも生じていないことが判りホットしたのも束の間、チェーンらしき異音が生じることが判明したのでした。実は、先回の分解においてタイミングチェーンのコマ飛びと外れかけ、およびアッパーガイドの破損までが生じていました。そして、その際にエキゾースト側スプロッケットの数枚の歯に破損が生じており、これは異音の原因となるかもしれないと予想しつつの修理であった訳です。
やはり異音は生じ、まずは今回の原因となったチェーンテンショナーを交換してみました。このエンジンの問題を表すかの如く品番変更されており、旧品と新品のテンショナーを指で押し込み確認するとバネによる初期余圧(エンジン動作時はエンジン油圧により加圧)が、まるで異なります。旧品は極めてバネ力が弱いもので、これでは同型エンジン(ターボ付きも含む)で、類似の問題が生じる訳だと思った次第です。しかし、テンショナーの交換だけでは異音は幾分小さくなったとはいうものの、2~3千回転くらいでやはり気になる音が生じます。
今回、異音を完全解消すべく、エキゾースト側スプロッケットおよびタイミングチェーンを交換を行いました。それぞれの部品代は、チェーンは1万円程度ですが、スプロッケットはVANS(可変バルブタイミング機構)が
内蔵されていることもあり5万円近くと高額です。なお、チェーンは旧品と新品を比べると、長さで10mm弱程伸びている状態でした。
そんな訳で、取替部品の調達もすべて整い、カムスプロッケットおよびタイミングチェーンの取替を済ませました。まったく異音のない快調なエンジンが復元したのでした。



追記
ここまでのエンジン分解を行うのは久しぶりのことです。昔の常識だと、タイミングチェーン替えとなると、まずヘッドを降ろし、オイルパンを外し、フロントカバーを外してと、結構大仕事となるなあと想像しました。しかし、部品図などから、フロントカバーはなくブロックと一体であり、クランクプーリーは外しますが、後は上部からチェーンの入れ替えが出来そうだと判り、一安心です。しかし、実際のところFF車でしかも狭いスペースでのことですから、ファンベルトを外したり、右側のエンジンマウントを外してエンジンの上げ下げするなど、そしてボルト類の外しや組み付けも予想以上に手間を食いました。
もう一つ、驚いたのは、私の昔の常識ですと、クランクのスプロッケットだとかカムスプロッケットにはキー溝があって、正確に同一位置に組み付けられる様になっているのが当たり前のことです。しかし、本エンジン(最近は他車種でも同じかもしれないですが)は、一切キーを使用していないのです。カムタイミング(アライメント)ツールで固定したクランクとカムの位置で、それぞれのスプロッケットの固定ボルトを締め付ければ良しとなる訳ですが、もしボルトの締め付け不足などがあれば、即エンジンはアウトとなる訳で、よくこんな構造にするなぁと驚いた次第です。もっとも昔のクルマでも、クランクプーリーのボルト締め付け不足から、キー溝に摩耗を生じエンジン加工屋さんに修理を依頼するといことはあった訳ですが。