世の倫理感は狂って来ていると感じてはいたが、これは余りに酷い
近年世の倫理感が狂ってきているとは感じていたが、工業および医療用各種分析器を作る世界有数の企業である島津製作所の子会社が、納入したX線医療装置に、予め故障を起こさせるタイマー仕掛け、持って故障したとして修理費の請求を行っていたという。
私などは工学系のエンジニアであるが、予め設計製造の段階でより耐久・信頼性を増す思考をするのがエンジニアの良心であり、故意に故障を生じさせるタイマーをセットするなど、考えられない所業としか思えないところだ。
この辺りの思考が、商人と物作りのエンジニアの良心の違いだと信じていたが、今の時代考え方を改める必用がありそうだ。こうして、物作り日本の信用はどんどん崩れ去って行くのだろうか。
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【独自】島津製作所子会社が回路遮断する「タイマー」を医療用装置に仕掛け、故障装い部品交換
東京新聞 2022年8月25日 12時51分
分析機器や医療機器を手掛ける島津製作所(京都市)が製造した医療用エックス線装置を巡り、保守と販売を担う子会社の島津メディカルシステムズ(大阪市)熊本営業所の幹部社員が、熊本県内の公立病院に納入した装置に回路を遮断するタイマーを仕掛け、故障を装って部品を交換していたことが本紙の取材で分かった。島津製作所は社内調査していることを認め「結果をもって適切に対応させていただく」としている。
公立病院によると、両社の関係者は25日、病院を訪れて謝罪し、概要を説明した。患者への影響や診療の質には問題がないとの説明があったという。
この装置はエックス線で体内を撮影しながら映像を見られる「エックス線テレビシステム」で、2009年に設置された。関係者によると、幹部社員は17年9月、装置を点検した際にタイマーを仕掛けたとみられる。後日、病院からエックス線が出なくなったと連絡があり、「エックス線管球」と呼ばれる主要部品を交換し、病院は約228万円を支払った。実際は故障していなかったとみられる。
タイマーは病院からの故障連絡で訪問した時に回収した疑いがある。島津製作所とメディカル社は今春以降、不正の疑いがあるとの情報を得て、複数人から事情を聴いているという。
この公立病院は「何が起きたのか明らかにして、再発防止に努めてもらいたい」としている。
メディカル社は取材に「この件は島津製作所で対応する」と説明。島津製作所コーポレート・コミュニケーション部は「個別のことにお答えできる状態にない。事実関係を確認中であり、調査の結果をもって適切に対応させていただく」としている。
民間調査会社などによると、島津製作所は1875(明治8)年創業。1909年に国内で初めて医療用エックス線装置を完成させた。分析機器のほか航空機器なども製造。東証プライム上場で売り上げは約2246億円(2021年度)、従業員数は約3490人。メディカル社は1966(昭和41)年設立で売り上げは約246億円(2021年度)、従業員数は約640人。
島津製作所を巡っては、防衛省から受注した事業で装備品修理の作業時間を過大に計上し、費用を水増し請求したとして、13年に指名停止処分を受けた。17年にも同省との修理契約で、必要な手続きをせずに部品を修理して取り付けるなどしたとして、指名停止処分を受けている。
#大企業子会社が呆れた詐欺行為
近年世の倫理感が狂ってきているとは感じていたが、工業および医療用各種分析器を作る世界有数の企業である島津製作所の子会社が、納入したX線医療装置に、予め故障を起こさせるタイマー仕掛け、持って故障したとして修理費の請求を行っていたという。
私などは工学系のエンジニアであるが、予め設計製造の段階でより耐久・信頼性を増す思考をするのがエンジニアの良心であり、故意に故障を生じさせるタイマーをセットするなど、考えられない所業としか思えないところだ。
この辺りの思考が、商人と物作りのエンジニアの良心の違いだと信じていたが、今の時代考え方を改める必用がありそうだ。こうして、物作り日本の信用はどんどん崩れ去って行くのだろうか。
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【独自】島津製作所子会社が回路遮断する「タイマー」を医療用装置に仕掛け、故障装い部品交換
東京新聞 2022年8月25日 12時51分
分析機器や医療機器を手掛ける島津製作所(京都市)が製造した医療用エックス線装置を巡り、保守と販売を担う子会社の島津メディカルシステムズ(大阪市)熊本営業所の幹部社員が、熊本県内の公立病院に納入した装置に回路を遮断するタイマーを仕掛け、故障を装って部品を交換していたことが本紙の取材で分かった。島津製作所は社内調査していることを認め「結果をもって適切に対応させていただく」としている。
公立病院によると、両社の関係者は25日、病院を訪れて謝罪し、概要を説明した。患者への影響や診療の質には問題がないとの説明があったという。
この装置はエックス線で体内を撮影しながら映像を見られる「エックス線テレビシステム」で、2009年に設置された。関係者によると、幹部社員は17年9月、装置を点検した際にタイマーを仕掛けたとみられる。後日、病院からエックス線が出なくなったと連絡があり、「エックス線管球」と呼ばれる主要部品を交換し、病院は約228万円を支払った。実際は故障していなかったとみられる。
タイマーは病院からの故障連絡で訪問した時に回収した疑いがある。島津製作所とメディカル社は今春以降、不正の疑いがあるとの情報を得て、複数人から事情を聴いているという。
この公立病院は「何が起きたのか明らかにして、再発防止に努めてもらいたい」としている。
メディカル社は取材に「この件は島津製作所で対応する」と説明。島津製作所コーポレート・コミュニケーション部は「個別のことにお答えできる状態にない。事実関係を確認中であり、調査の結果をもって適切に対応させていただく」としている。
民間調査会社などによると、島津製作所は1875(明治8)年創業。1909年に国内で初めて医療用エックス線装置を完成させた。分析機器のほか航空機器なども製造。東証プライム上場で売り上げは約2246億円(2021年度)、従業員数は約3490人。メディカル社は1966(昭和41)年設立で売り上げは約246億円(2021年度)、従業員数は約640人。
島津製作所を巡っては、防衛省から受注した事業で装備品修理の作業時間を過大に計上し、費用を水増し請求したとして、13年に指名停止処分を受けた。17年にも同省との修理契約で、必要な手続きをせずに部品を修理して取り付けるなどしたとして、指名停止処分を受けている。
#大企業子会社が呆れた詐欺行為