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1/2郡山4名死亡事故の件で監督官庁への意見

2023-01-27 | 事故と事件
1/2郡山4名死亡事故の件で監督官庁への意見
 1/4付け当ブログ記事(下記)の件で、そこにも記したのだが私は過去40年の交通事故調査の中で、交差路での出合い頭事故で多く生じる転覆事故を知見して来た。しかし、その結果例え火災が生じる事故があったとしても、乗員4名が脱出できぬまま死亡した事故は極めて希であり、そこには何か原因となったことがあると認識して来た。この事故の後報では、該当車の燃料タンクが破壊されておりというところまでは報じられているの。そこで想像するのだが、この程度の事故で燃料タンクが破壊され、大量のガソリンが横倒し車両の底面となる地面の広範囲に垂れ流れた結果の車両全体を包む火炎での急速炎上であろうということだ。その結果、おそらくこの事故自体では、到底軽傷までの事故にも関わらず、乗員は自力脱出できず、通過車両の救援者も手を付けようがなかった事故だろうと想像していた。

 ここで考えなければならないのは、車両製造メーカーは、事故などで転覆する場合もあり、その車両の変形度合いのすべてに対し燃料タンクの防御が困難ではあろうが、この程度の事故で燃料タンクが破壊されたというのは、車両の設計に問題とか留意が欠けていたという面がなかったのだろうかということなのだ。

 そんな問題意識を持ち、過日国交省のHPを介して、本問題を指摘すると共に、該当車両について製造メーカーに車両を検分させ、設計製造における問題がなかったどうか報告書を出させてはどうかという提案を含んだ意見だった。この意見について、返事がないので改めて、同省に問い合わせたところ、審査リコール課の担当官と電話打ち合わせにおいて、該当メーカーでの調査と報告書の提出について、同意を得たところだ。

 なお、当事故は、転覆車は優先道路を走行しており、非優先道路から進入した被疑者が起訴なされていると想像できる。もし車両メーカーの製造責任があると仮定した場合、その炎上死亡の結果責任を罪状として追訴することとなれば、これは酷なることであるとして、管轄の福山地検・郡山支部の担当官にも、私の杞憂と国交省において、メーカー調査報告の了承を得た件も合わせ伝えておいた次第だ。


郡山・乗用車同士が出合い頭事故で被害軽乗用が横転火災で4名焼死
2023-01-04 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/fb1a437fa0faa075eb6bb4b42b7bf702


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