旧民主党議員は何故石井紘基の意志を引き継がなかったか

　石井紘基（暗殺時６１才）とは、民主党所属の衆議院議員で、１８年前となる２００２年１０月２５日に右翼団体を名乗る伊藤白水（本名・伊藤いずみ・48歳）に刺殺された。犯人の伊藤は、警視庁に自首し逮捕された。

　この、国会議員刺殺事件については、石井議員が数々の政官業癒着を暴いたり、当時の道路公団のムダ使いを次々に追求しており、事件の背後に何らか背後関係を疑う意見もあった。そもそも、事件の直前にも同党の菅直人（元首相）に、「これで与党の連中がひっくり返る」と述べていたとされ、そのことを裏付けるがごとく、石井議員は左胸を刺殺されている他、カバンを持つ手指が切断されており、カバンの中の書類が紛失しているとの情報がある。しかも、警察では犯人の自首もあったのだろうが、この書類や背後関係の追求もあまりされなく送検され、訴訟では最高裁で無期懲役となり現在も収監されている。その後、Youtubeで見ることができるが、マスコミによる収監中の伊藤への面会取材の中で、伊藤は一度は「頼まれてやった」と認めているのだ。よって、この事件は石井議員の活動をデフェンスする勢力が、何段階かの関与連携を通して邪魔者を消し去ったということは確かだろう。

　しかし、米国では高名なケネディ大統領の暗殺だとか、レーガン大統領も何れも未遂に終わっているが２度暗殺の危機が起きている。私見だが、現在のトランプ大統領も、グローバリゼーションからナショナル志向を打ち出し、相当な敵を生み出している訳で、様々な危機を想定した行動を取っていると思える。その様な視点で、当時の民主党は、脇が甘いというか、ノー天気な政党だったということができよう。

　それと、石井議員が亡くなり、ダンボール箱数十の大量の資料が残されたのだが、民主党の中で、誰もそれを開け石井氏の意志を引き継ごうという者が居ないと云うのは情けない。つまるところは、残された民主党議員は正に震え上がったのであろう。こんな、まるで薄弱な党に何が改革できようか・・・。

【現代の侍】石井紘基　暗殺と特別会計の闇
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