クルマの樹脂部品として、最も多用されているのがPPを基材とする樹脂です。パンパーなどはほとんどPPですが、ゴム系の素材をブレンドした一種の複合材としているとのことです。ところで、このPP基材で無塗装の部品ですが、経年によって元来黒色だったのがグレーの様に白化したり、白化しつつトラ縞模様を表出している姿をときどき見るものです。このトラ縞模様はフローマークといい、射出成形時の樹脂流動方向に交差する形(蛇行流動と呼ぶとのこと)で生じるとのことだそうです。しかも、成形直後に表出すれば外見不良として出荷されることはないのでしょうが、経時変化で表出することがあることが知られています。
この原因ですが、主に紫外線の暴露により、樹脂内のゴム系分散相に開いた極小の穴の密度差によるとの報告がなされています。すなわち、強白化部は密度が高く、弱白化部は密度が低いとのことです。それが、射出成形時の蛇行流動により分散度が変化し、これにより光の反射率が異なり、フローマークが表出するという訳です。
いずれにしても、PP無地素材(塗装品であっても部分的に無塗装素地の場合があります)は、紫外線によって、フローマークを表出しなくとも白化が目立つ場合が多いものです。この辺りは、同じ樹脂でも塗料とは、耐候性の差があると感じるところです。
この原因ですが、主に紫外線の暴露により、樹脂内のゴム系分散相に開いた極小の穴の密度差によるとの報告がなされています。すなわち、強白化部は密度が高く、弱白化部は密度が低いとのことです。それが、射出成形時の蛇行流動により分散度が変化し、これにより光の反射率が異なり、フローマークが表出するという訳です。
いずれにしても、PP無地素材(塗装品であっても部分的に無塗装素地の場合があります)は、紫外線によって、フローマークを表出しなくとも白化が目立つ場合が多いものです。この辺りは、同じ樹脂でも塗料とは、耐候性の差があると感じるところです。
塗装レベルで表面をコーティングするほかないのでしょうか?